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zoom RSS テーマ「遺産分割手続き一般」のブログ記事

みんなの「遺産分割手続き一般」ブログ

タイトル 日 時
相続人の「心の問題」を意識しないと紛争が長期化する。
日本加除出版から「心の問題と家族の法律相談」を酒田素子精神科医の協力を得て出版しました。対象は主にDVやモラハラ、ストーカー、難航する面交、児童虐待等で、その原因を精神医学的観点から考えるものですが、この書籍には、遺産分割も取り上げています。 ...続きを見る

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2017/12/10 08:47
遺留分減殺と共有物分割
「相続させる遺言」あるいは「遺贈」により相続人の一人が遺産を取得したところ、それが他の相続人の遺留分を侵害しているときは、遺留分減殺の意思表示をすることになる。 遺留分減殺の意思表示は、物権的効果を生じさせるので、対象物が不動産の場合は、その遺留分相当部分の不動産が遺留分権利者に帰属し、その後は、遺留分権利者と遺言・遺贈により不動産を取得した人の共有状態になる。 それでは、この共有状態を解消するのは、共有物分割か(訴訟説)?それとも、遺産分割か(審判説)?遺留分減殺後は通常共有になると解すれ... ...続きを見る

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2017/11/13 16:57
共有物分割と遺産分割
〔物件共有のうち共有持ち分権が遺産共有になっている場合〕 Q1 不動産をA・B・C3名で共有しているところ、Cが死亡し、長男甲・次男乙が相続した。 甲は、この不動産を分割して換価したいと思っている。遺産分割手続をとるべきか、共有物分割手続をとるべきか? ...続きを見る

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2017/10/28 16:49
特別寄与を主張するには、5類型の内、どの寄与類型かを明確にする。
被相続人は、父。相続人は、長男と長女。長女は父を引き取り、父を何かと世話をしていた。遺産分割では、当初の代理人弁護士は、ただ単に寄与を主張しただけだが、調停委員会に相手にされず、「特別性がない」として一蹴された。代理人弁護士の言動に不安を感じた長女の弁護士は、弊所に相談。 ...続きを見る

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2017/09/29 12:36
基本書に説明のない論点 超過特別受益者に対する相続分譲渡。
相続人は、長男、長女、次男。遺産は3000万円。ただし、「相続させる遺言」で、2000万円を長女は相続した。 本来、相続分は各3分の1であるが、長女は、遺言で3分の2の遺産を取得している(特別受益になる)ので長女は、超過特別受益者となり、具体的相続分はない。 残りの分割対象財産は1000万円であり、これを、長男と次男で各2分の1、つまり、500万円ずつ分けることになる。 しかし、長男は、裕福で遺産に興味が無いが、次男とは険悪な仲で、自己の相続分を長女に譲渡した。 ...続きを見る

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2017/09/16 10:00
遺産相続実力テスト
以下の設例は、実は、正しいようで弁護過誤になっています。 この過誤は、弊所代表森・副代表森元の発行した下記DVDを聞くことで防止できますが、さて、どこがどのように弁護過誤なのでしょうか? https://www.legacy-cloud.net/ordinary_products/3333 (おかげさまで、このDVD、全3枚で一番高額ながら、売れ筋ランキングで現在、弁護士向け部門で1位、全部門でも1位です!DVDの詳細な説明は、前回のブログで詳細に述べています) ...続きを見る

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2017/09/03 20:58
弁護過誤防止のため、弊所の遺産分割のノウハウを実務家向けに公開したDVD発売!
〔実務家向けDVD発売〕 9月1日、レガシイより、遺産分割調停に関するDVDを、代表森と副代表森元で発売させていただきました。   記 「誤解の多い遺産分割調停 弁護士が勘違いする実務のポイント」 全3巻 https://www.legacy-cloud.net/ordinary_products/3333 レガシイの宣伝文句だと 「常時100件の遺産相続事件を処理する弁護士の技能 遺産分割調停は、独自のルールで家裁実務が運用されているため、その実務 について誤解してしまってい... ...続きを見る

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2017/09/02 09:19
遺産分割は弁護過誤が多い。
遺産分割は、実は非常に弁護過誤の多い事件です。いいかえると、弁護士の力量差が端的に表れます。弁護士事務所の規模とか弁護士の年齢とかに関係なく、経験に裏付けされた知識がないと、勝てる事件も負けてしまう場合があります。ただし、弁護士がたくさんいる、大きい事務所だから安心だとか、立派なホームページで「遺産専門」とうたっているとか、関係ありません。一人でこつこつとやっている弁護士で、相続に秀でている先生は少なくないし、逆に、相続専門とホームページなんかで派手に宣伝している弁護士でも「この弁護士、相続専門... ...続きを見る

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2017/07/29 12:25
相続後、被相続人の預金口座に、遺産以外の金銭の入金があった場合、その金銭も、遺産分割の対象になるか。
遺産は相続時に存在する必用があるから、相続後に発生した家賃は分割対象にならない。また、分割時にも、相続時と同じ形態で存在することが必用だから、例えば相続後に不動産を売却した売却代金債権は、遺産分割の対象にならない。 ここまでは、相続実務で当たり前の出来事です。 このブログで、遺産分割対象財産は、相続時と分割時の二時点で存在しなければならない、ということは繰り返し述べています。 ...続きを見る

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2017/07/15 15:13
「相続させる遺言」がありながら遺産分割の対象になる場合
遺産分割の対象財産は、未分割であることが必要である。言い換えれば、すでに分割されている遺産は、全相続人の同意がなければ、分割対象になることはない。 これは、当たり前の理屈だが、現場でこの問題に直面すると、当惑することがある。 第1に、可分債権は、相続と同時に分割されるから、すでに分割済みの遺産であり、遺産だが遺産分割の対象にならない。ただ、現場では、この「遺産だが分割対象にならない」という理屈が理解できない代理人が少なくない。預金を遺産分割対象とした最高裁大法廷判決は知っているが、理解ができ... ...続きを見る

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2017/07/08 17:14
預金を分割対象とした最高裁判決の射程範囲と仮分割仮処分
最高裁大法廷平成28年12月19日判決は、預金は遺産分割の対象になると判断しました。このことから、可分債権も遺産分割の対象になると誤解しておられる先生方がおられます。 しかし、この判決は、「相続人数人ある場合において、その相続財産中に金銭その他の可分債権あるときは、その債権は法律上当然分割され各共同相続人がその相続分に応じて権利を承継する」という最一小判S29・4・8の判決、これは、交通事故の賠償金でしたが、この判決を変更したわけではありません。 変更したのは、預金を可分債権とした最三小判平... ...続きを見る

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2017/06/15 16:31
特別寄与  相続人以外の者の寄与と被相続人以外の者への寄与
特別寄与は、「相続人」の「被相続人」への寄与です。被相続人が財産を形成するのに特別な寄与がある場合に、その寄与分は遺産から取り除き、寄与者の固有取得分とし、残りを法定相続分で分けましょうという制度です。 このあたりは、かなり厳格に解されており、たとえば父の介護を一生懸命したけど、それが母の遺産分割で考慮されることはありません。 しかし、全く例外がないかというと、そういうわけでもない。 ...続きを見る

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2017/05/26 07:56
差押え債権者VS相続人バトル  その2
前回のブログ、「差押え債権者VS相続人バトル  その1」の続きです。その1からお読みください。 ...続きを見る

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2017/04/21 09:15
差押え債権者VS相続人バトル  その1
事案 被相続人は夫。遺産は居宅のみ。相続人は、妻Aと長男B。 Aは、居宅に独りで住み、長男Bは放蕩息子で、職を転々とし、今は、定職にも就かず毎日ぶらぶらし、どこかの女の家に転がり込んでいる。しかも、Bは、高利の金融業者Cに多額の負債がある。 ...続きを見る

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2017/04/14 13:40
相続不動産を売却した売却代金は、遺産分割の対象にならないことに注意!
Q 被相続人の遺産は自宅のみ。相続人は、長男Aと長女B。二人はその不動産を売却し現金化し、半分ずつ所持している。 しかるのち、Aは、この現金を遺産として遺産分割の調停を申し立てた。Aの主張は、被相続人に対し、Aは、多額の寄与があり、折半はおかしいというものだった。 Bは、各人が所持しているお金は遺産分割の対象にならないと主張した。 どちらの主張が正しいか。 A 分割対象に含める合意がないかぎり、Bの主張が正しい。 ...続きを見る

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2017/03/31 08:30
相続後、相続不動産を勝手に売却した場合と預金を勝手に解約した場合
設例1 被相続人の不動産があり、相続人は、長男A・二男B・三男Cの3人で、長男Aは、単独で3人の共有に法定相続分で相続分登記をしている。 この場合は、Aが、他の2名の了解を得ることなく、Aの持ち分を第三者Dに売却したというケースを考えよう。 ...続きを見る

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2017/03/17 09:08
ややこしい代襲相続
代襲相続とは、被相続人(財産を遺す人)が亡くなった時、本来相続人になるはずだった人が先に亡くなるなどしていた場合に、その子や孫やひ孫(直系卑属といいます)が代わって相続人になるという制度で、まあ、これは、どの本にも書いてあります。なお、代襲相続が起こるのは、姪・甥までで、姪・甥の子には代襲相続は起こらないことに注意しましょう。 ...続きを見る

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2017/03/03 09:58
療養看護型寄与分の認定その2 寄与分の認定方法
療養看護の必要性 まず療養看護型寄与が認定されるためには、療養看護の必要性を立証する必用がある。 理屈から言えば、病気とか障害があり、介護しなければ生活できなかったということ、他に介護する相続人がいなかったことを証明する必用がある。ただ単に認知症だったとか鬱病だったとか、そういう診断書を出して終了という弁護士さんが多いが、診断書だけでは療養看護の必要性があったのか否かわからない。 ここはきちんと証明する必用があるが、実務上は、この必要性の有無が争われる事は少ない。たいていは、相続人間で、共... ...続きを見る

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2017/02/18 11:58
療養看護型寄与分の認定その1 寄与分の計算式
特別受益が持ち戻し計算であり事実認定さえクリアできれば計算は比較的簡明なのに対し、特別寄与は、遺産の中に未精算のまま含まれている寄与分を抽出し数字に換算するというやっかいな作業がある。そのため、特別受益に較べて認定が難しい。 その中でも、この療養看護型寄与分が、一番、感情的対立に発展しやすい。ちなみに、一番、感情的対立になりにくいのが、金銭出資型特別寄与である。 ...続きを見る

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2017/02/10 08:33
「預金は遺産分割の対象となる」とする最高裁判決により生ずる「不可分債権→可分債権へのグループ移動」に
〔変更理由は金融業界からの要望?〕 最高裁大法廷は、平成28年12月19日、預貯金を遺産分割の対象とする決定を下しました。 銀行等の金融業界からは、「預金が分割対象にならないなんて国は日本だけだ。何とかしてほしい。銀行が紛争に巻き込まれる」という要望が、民法改正審議会等を通じて、法務省や最高裁に伝わっていました。金融業界からの強い要請で、民法改正でも、預金は分割対象とする方向で審議されています。まあ、最高裁としては、金融業界からの強い要請を受け、民法改正を待たず、判断を変更せざるを得なかった... ...続きを見る

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2017/01/21 14:57
今年1年を振り返って 弁護士に理解してもらいたい遺産分割の法的枠組み
〔遺産分割の法的枠組み〕 現在、東京家裁をはじめとして、全国の家庭裁判所では、遺産分割の法的枠組みに基づいて分割調停が行われている。 ...続きを見る

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2016/12/22 17:56
共有物分割と遺産分割
Q1 被相続人は父。相続人は長男A・次男B。唯一の遺産は不動産ひとつ。法定相続分は各2分の1。借金に困ったBは、自己の相続分をCに譲渡した。CはAに対し、遺産分割を求めるべきか、共有物分割を求めるべきか。 ...続きを見る

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2016/11/25 08:46
家賃に見る特別寄与と特別受益の違い
Q1被相続人Aは、相続人Aに自己の所有する家屋を永年にわたり無償で居住させていた。この無償居住は、特別受益になるか Q2被相続人Aは、相続人Aの所有する家屋に無償で居住していた。この無償居住は特別寄与になるか A Q1は、相続人Aの特別受益にならず、Q2は、相続人Aの特別寄与になるのが原則である。 ...続きを見る

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2016/11/11 11:57
土地建物の無償使用と特別受益
Q1 相続人Aは、被相続人とともに被相続人の家で永年にわたり同居していた。相続人Bは、その無償で同居していたことが特別受益にあたると主張しているが、Bの主張は認められるか? Q2 上記の例で相続人Aが一人で被相続人所有家屋に無償で居住していた場合はどうか? Q3 相続人Aは、被相続人の土地の上に無償で建物を建てている。相続人Bは、その無償で同居していたことが特別受益にあたると主張している。Bの主張は認められるか? Q4 Q3の例で相続人Aが被相続人のための二世帯住宅を建て且つ被相続人の介護... ...続きを見る

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2016/10/28 08:23
相続させる遺言と遺留分の関係
被相続人が唯一の遺産である不動産を、長男に8分の7、次男に8分の1相続させると遺言した。次男の遺留分は4分の1である。次男は、遺留分減殺の意思表示をした。 ...続きを見る

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2016/10/15 13:44
遺産分割実務では、貸家の評価をどうするか
遺産にアパートなんかの貸家がある場合、貸家の評価をどうするかという問題が常に生じます。 結論からいうと、一般的には、貸家であることをプラスにもマイナスにも評価しません。相続人の方でアパートを取得したい人は、「自分で使えないから低く評価しろ」と言うし、アパートの取得希望のない人は、「収益物件なんだから高く評価しろ」と言います。 どちらも理屈としては成り立つので、「痛みわけ」みたいな感じで、プラスにもマイナスにも評価しないわけです。 ...続きを見る

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2016/09/03 10:58
配偶者に対する贈与と持ち戻し免除の意思表示
特別受益があるときは、持ち戻し免除の意思表示が問題になることは、弁護士のどのホームページにも記載されている。持ち戻し免除が遺言等で明示されているときは問題にならないが、遺言書がなくとも、黙示の意思表示の存在を真剣に争ってくる当事者がいる。 ...続きを見る

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2016/08/19 11:00
「婚姻のための費用」は特別受益になるか
民法第903条は、「共同相続人中に、被相続人から、婚姻 のため 贈与を受けた者があるときは、被相続人が相続開始の時において有した財産の価額にその贈与の価額を加えたものを相続財産とみなし、前三条の規定により算定した相続分の中からその遺贈又は贈与の価額を控除した残額をもってその者の相続分とする。」と定めています。 ...続きを見る

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2016/08/05 08:46
非上場株式の評価
遺産分割で一番やっかいな問題の一つが非上場株式の評価である。不動産なら、価格評価で合意できないなら鑑定で解決できる。鑑定料は、高いとはいえ、常識的な金額で収まるからである。 ところが、非上場株式の評価は、「はい、鑑定ね」と単純にはいかない。 ...続きを見る

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2016/07/13 08:25
法人成りをしていて家業従事型特別寄与が認定される場合
特別寄与には、いくつかの類型があるが、その一つに家業従事型特別寄与がある。民法904条の2T項の「被相続人の事業に関する労務の提供」に該当する類型である。 遺産分割実務では、非常に多く主張される特別寄与の類型だが、たいていは、主張を聞いた瞬間に、「寄与は無理です」と回答してしまうことが多い。一番多く主張され、一番多くはじかれる基準である。 この類型の寄与は、認定要件の一つとして無償性が要求されるところ、ほとんどのケースで、相続人は、何らかの対価を得ているからである。継続性ではじかれることも多... ...続きを見る

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2016/06/24 08:36
遺産分割前の相続株式の議決権行使方法
実務でよく直面する問題で、今まで何度か経験しています。遺産分割やら、総会決議取消やらが絡み、解決が難しく、また裁判で勝つことが、そのまま実務での勝負につながらないというむなしさもあります。 最高裁平成27年2月19日第一小法廷判決が、今後の実務に役立つ判断を示しています。なお、事例は、修正してあります。 ...続きを見る

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2016/06/07 18:12
家裁調停委員・元調停委員の方々を対象に遺産分割実務の講演をいたしました。
平成28年5月、「遺産分割事件のケース研究―代理人の視点による解決のポイント」というテーマで、家裁の調停委員やOBの方々を対象として、日比谷図書館文化館コンベンションホールで、約2時間、森と森元で講演をさせていただきました。出席者は約130名でした。 相続問題をテーマに年に10回開催される講演会で、30年以上の歴史があります。しかも、講師の方々は長元裁判官、片岡裁判官等、遺産分割実務では、誰もが知っているトップの人たちばかりで、こういう講演会に、講師として招いていただき、大変恐縮いたしました。... ...続きを見る

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2016/05/21 11:09
遺産分割に大変革をもたらすか 預金は遺産分割の対象になるか?最高裁判例変更へ
預金は、相続と同時に指定相続分または法定相続分で分割され、遺産分割の対象にならないと解されてきた。 これは、民法の規定はそうなっているからである。 民法898条は、「相続人が数人あるときは、相続財産は、その共有に属する。」と規定しているが、債権については、民法264条は、但し書きで、「法令に特別の定めがあるときは、共有の規定に従わない」となっている。この「特別の定め」が民法427条で、ここには、数量的に可分の債権は、共有されず、当然に分割されると規定してある。つまり、民法898条→民法264... ...続きを見る

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2016/05/13 08:24
共同相続した不動産の相続関係
事例 被相続人父Aが死亡し、長男B・次男C・三男Dが家を相続した。父Aが住んでいた居住用家屋が唯一の遺産。 長男Bは、その家族とともに父Aの家に同居している。 C・Dは、遺産分割協議を申し入れているものの、長男Aは、のらくらりと話をかわし、なかなか話がすすまない。 そこで、C・Dは、次のような申し入れをした。 ...続きを見る

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2016/03/19 13:09
遺産分割で相続税申告書を提出し「遺産分割の範囲は決まっています」という弁護士
遺産分割の4大問題は、遺産の範囲の確定、使途不明金、特別受益、特別寄与です。このうち、実は、弁護士で「遺産分割の範囲の確定」が重要な問題だということを認識できている弁護士さんは、ほとんどおられません。「相続に強い」とうたっておられる弁護士さんのHPでも、遺産分割の範囲の問題を特に項目として取り上げているHPは、あまりないはずです。しかし、遺産の範囲確定は、遺産分割紛争の関ヶ原なのです。 ...続きを見る

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2016/03/04 13:10
遺産の一部分割
〔遺産の一部分割〕 遺産分割は、本来、全遺産を同時に分割するのが理想だが、事情により、遺産の一部を先に分割することがままある。特に相続税の申告期限が迫っているときなど、遺産の一部を現金化し、それで相続税を納めることが多い。あるいは税の特例を受けるために、一部の遺産だけ特定の相続人が分割取得することもある。遺産性に争いがある、あるいは一部に分割が難しい遺産がある場合、その部分を残して遺産分割する場合もある。 これを遺産の一部分割と言う。この一部分割は、遺産分割実務では当たり前のように行われてお... ...続きを見る

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2016/02/06 12:51
保険金受領と特別受益
〔設例〕 被相続人は父で、相続人はA・Bの二人の子供。被相続人は生命保険をかけていて、受取人は相続人A。金額は1000万円。相続財産は時価100万円の株式のみ。 こういう場合、相続人Aが取得した保険金は、特別受益になるだろうか。 ...続きを見る

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2016/01/22 16:29
特別受益と特別寄与が同時に存在する場合の具体的相続分計算方法
〔特別受益者と寄与相続人が別人の場合〕 よくあるケースである。たとえば、遺産が1000万円、相続人はA・Bの二名。Aに400万円の特別受益があり、Bに200万円の特別寄与があるとしよう。法定相続分は、各2分の1である。 この場合、まず1000万円に200万円の特別受益を持ち戻し、特別寄与分を控除する。計算式としては、以下の通りとなる。 〈みなし相続財産の算出〉 〔1000万円+400万円−200万円〕=みなし相続財産1200万円 〈Aの具体的相続分〉 (みなし相続財産1200万円÷2... ...続きを見る

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2015/12/19 12:46
遺産の一部につき「相続させる遺言」がある場合の遺留分と遺産分割の関係
[ケース] 相続人は、A・Bの二名。遺産は不動産と現金(預金ではない)2000万円。 遺言で不動産をAに全部相続させるという遺言があった。不動産の時価は1200万円。 この場合、Bの遺留分は、3200万円の4分の1、つまり800万円である。 ...続きを見る

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2015/12/03 12:46
相続人たる地位と相続分の関係
遺産分割を多数扱っていると、どの本にも書いていない問題に出くわすことがある。その一つが、相続分と相続人たる地位の関係である。 「相続分を有する人が相続人」と考えると、この二つは同一のものである。しかし、相続分は譲渡もできるので、相続人と相続分は別物であり、分離することもある。 なお、以下でいう「相続分の譲渡]は、「個々の遺産の相続持ち分の譲渡」とは異なる。 [事例] 相続人がA・B・Cの3人で、ともに相続分が、それぞれ3分の1ずつの事案を例にして考える。 ...続きを見る

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2015/11/18 11:20
遺産分割における遺産の評価はどうするか。
[評価合意の遺産分割での位置づけ] 遺産分割をしていると、評価が必ず問題になる。 遺産分割は、@前提問題(遺言の有効性、相続人の範囲等)につき争いがないことを確認し、A分けるべき遺産は何かを確定し(遺産の範囲合意)、その上で、B遺産の評価を合意する。 ...続きを見る

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2015/10/24 09:33
先行相続における相続放棄は寄与にあたるか
原則として、あたらない。 ...続きを見る

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2015/10/10 09:47
遺言の有効性を解決して遺産分割は可能になる。
遺産相続紛争の特徴は、相続財産の分割以外に、色々な問題がからむことである。遺産分割をするためには, まず何を分けるのか、それを当事者間で確定する必要がある(「遺産の範囲確定」)が、何を分けるかを協議する前提として、解決しておかなければならない問題がある。これを「遺産分割の前提問題」という。 ...続きを見る

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2015/09/08 08:59
特別寄与に関する誤解
遺産は法定相続分または指定相続分で分割するのが原則だが、民法は、特定の相続人に、遺産について特別な寄与があるときは、これを分割に当たって考慮しなさい(民法904条の2)と定めている。 この特別寄与は、遺産分割4大問題の一つであるが、法律の考え方と世間の考えかたが一番異なっている問題でもある。遺産分割調停では、普段は温厚な相続人でさえ、特別寄与がどういうものかを説明すると、怒り出す相続人が少なくない。 ...続きを見る

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2015/08/14 13:28
遺産の範囲 名義人と出損(しゅつえん)者が異なる預金は誰のものか
[遺産分割調停実務での扱い] 遺産分割調停実務では、預金は、おおむね名義によって決めている。ただ、ときおり、相続人の一人から、「被相続人名義だが、事情があって被相続人の名義を借りていただけで、本当は、この預金は、相続人である自分のものだ」という主張がしばしばなされる。 ...続きを見る

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2015/07/03 07:21
不動産の評価と代償分割
相続人はA・Bの二人で、相続財産は土地のみ。Aは、土地取得を希望し、Bはお金で精算してもらえばいいという立場である。この場合は、Aは、Bに土地相当の代償金を支払い、Aが、その土地を相続する。その代償金の価格は、その土地の相当価格である。 ...続きを見る

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2015/06/21 09:07
寄与分の計算
特別な寄与が認められる場合に、その金額を算出する方法には二つある。 ...続きを見る

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2015/06/05 12:47
弁護士は遺産紛争を未然に防ぐことができるか
最近、相続分野に進出する弁護士が多く、その中で、一番多い宣伝文句が、「事前に弁護士に頼んで遺言をきっちり残しておけば紛争にならない、相続人たちは仲良く暮らします。」というフレーズです。「相続を争続にさせない」という、うまいキャッチフレーズで宣伝している弁護士もいます。 ...続きを見る

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2015/04/21 11:25
国際相続問題は弁護士泣かせ
若い弁護士さんなんかに、「将来、どういう仕事をしたいか」と問うと、外国企業との国際取引とか、国際租税とか、そういうものと並んで、必ず「国際相続」をやってみたいと言われます。 「国際」○○と言うと、なんか、かっこいいイメージがあるんでしょうね。しかし、こと遺産分割に関する限り、弁護士泣かせの事件がほとんどです。 ...続きを見る

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2015/03/12 14:32
「相続させる遺言」をする際の「相続分の指定」と「分割方法の指定」
遺言書を作成するとき、全体の遺産割合を定める場合もあるが、ほとんどの遺言は、特定の財産を特定の相続人に「相続させる」というものである。 ただ、この「相続させる遺言」は、厳密に言うと、 @ 遺産分割の分割方法を指定する場合と、 A 単に個々の遺産の相続割合(相続分)を指定する場合と、 B この両方を指定する場合がある。 ...続きを見る

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2015/02/21 15:52
遺産分割  今年1年を振り返って
最近の遺産分割調停では、弁護士が代理人として来ることが多いです。 ただ、遺産分割に関する体験に基づいた専門的知見がなく、書籍上の知識しかない弁護士が多く、今年1年も、遺産分割調停で、代理人として、理解できない弁護士に多数出会ってきました。しかも、その弁護士の中には、ネットで、「当事務所は遺産相続に強い!」とうたっている弁護士が少なくありませんでした。 ...続きを見る

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2014/12/21 12:30
親を金銭的に援助したら貸金か特別寄与か
[問題点] 生活力のない親に、子供の一人Aが何かと生活費を援助してきた。毎月10〜20万円を送金してきた。その親が死亡したときは、累計で2000万円くらいになっている。一度も催促したことはないし、返済を受けたこともない。 こういうとき、子供Aは、相続手続きで、どのような主張をするか? ...続きを見る

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2014/11/20 10:48
遺留分減殺訴訟と遺産分割における「特別受益者」の違い
遺留分減殺と遺産分割は、外見的には似ているところがある。法定相続分を基準として遺産を分割するのが遺産分割、遺留分つまり法定相続分の半分を基準として遺産を分割するのが遺留分減殺。なんとなくそういうイメージがある。 そのため、専門家であるはずの弁護士が、遺留分減殺事件なのに、家裁に遺産分割調停を申し立てる例が後を絶たず、家裁を閉口させている。 ...続きを見る

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2014/10/21 16:53
家事調停の進め方2  遺産分割を例として
このブログをご覧になっている方の中には、家裁に遺産分割調停を申し立てたとか、家裁から遺産分割で呼び出しがあったという人が多いでしょう。 で、今回は、具体的に、調停がどういう風に進行するか、アナタが、東京家裁に遺産分割調停を申し立てたケースで、説明しましょう。 ...続きを見る

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2014/09/26 13:18
遺留分算定で差し引かれる「債務」とは
遺留分の侵害額を計算するためには、まず「遺留分算定の基礎となる数字」を算出し、そこに遺留分の割合をかけ、さらに遺留分権利者が相続や特別受益によって得た額があるときは、その額を控除し、負担すべき債務があるときは、その額を加算する。計算式は、 「遺留分算定の基礎となる数字」×遺留分−遺留分権利者の相続分と特別受益+遺留分権利者の債務=遺留分侵害額 となる。 このうち「遺留分算定の基礎となる数字」は、相続時に存在する財産に贈与財産を加え、そこから、相続債務を差し引いて計算する。計算式は、 相続... ...続きを見る

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2014/07/18 15:10
遺産分割が長引くと国債は可分になる
可分債権なら遺産分割を待たずに法定相続分に従い当然分割される。具体的相続分が問題になることはない。逆に、不可分債権なら、遺産分割の対象になり、特別寄与や特別受益を計算して具体的相続分に従って分割することになる。 そのため、遺産分割実務では、対象の遺産が可分か不可分かは、重大問題である。 例えば、銀行預金、これは明白に可分債権である。超過特別受益者も、しっかり法定相続分は取得できる。 これに対し株とか不動産、これは明白に不可分であり、当然に遺産分割の対象になる。旧郵便局の定額預金も、不可分で... ...続きを見る

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2014/07/02 18:23
使途不明金関係ツール
遺産分割協議が難航する理由の一つに使途不明金問題がある。 この使途不明金問題は、遺産分割紛争が3件あれば、必ず1件はある。遺産を管理していない人からすれば、残された遺産が、予想よりもはるかに少ないとき、あるいは、通帳の履歴から不自然な支出があれば、どうしても、追及したくなる。 他方、追及される側からすると、管理しているのが親子の場合など、財布が別という意識がなく、相続が起きたのち、管理がなってないと言われても、納得できない場合が少なくない。 それだけに、この問題はルールを決めて解決しないと... ...続きを見る

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2014/06/20 11:42
遺産「相続」に関する紛争調停は、遺産「分割」調停ではありません。
遺産相続は、多くの紛争が絡んでくる。 一番多い紛争は、分割方法が決まらないという紛争だが、遺産相続の財産の範囲が決まらないとか、隠し財産があるとか、遺言が無効だとか、遺留分減殺をするとか、相続人の一人は相続財産を使い込んだとか、あるいは、そもそもアイツは相続人ではないとか、まあ、パターンは、あるものの、多様な紛争が絡む。 当事者で話がつかないときは、訴訟するか、調停を申し立てることになる。 このとき、代理人弁護士のほとんどが、こういう相続に関する紛争調停は、遺産分割調停だと思って、遺産分割... ...続きを見る

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2014/06/08 07:55
遺産である土地建物を相続人の一人が占有している場合に、他の相続人は、明渡請求・使用料請求ができるか
被相続人が父親で相続人が子供A・B・Cの3人。 相続財産は家屋で、そのうち、子供Aは、父親と同居していた。あるいは、相続財産は土地で、子供Aは、その土地の上に家を建てて住んでいた。 こういうケースでは、子供Aは、対価を支払うことなく、土地や家屋の使用利益を独占してきたわけで、他の相続人からすると、A一人だけ甘い汁を吸っているという関係になる。そこで、遺産分割の過程で、B・CからAに対する不満が爆発することが結構ある。 ...続きを見る

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2014/05/27 18:16
遺産分割調停手続きQA7
Q1 当事者の中に非嫡出子がいる場合、どうするか A1 最高裁の判例(H25・9・4)は以下の通りであり、これにしたがって処理をする。 1,非嫡出子の相続分を嫡出子の相続分の半分とする規定(民900W但書前段)は、遅くとも平成13年7月当時において憲法14条に違反していた。 2,この決定は、平成13年7月から平成25年9月4日までの間に開始された相続については、遺産分割の審判その他の裁判及び遺産分割の協議その他の合意等により確定的なものとなった法律関係に影響を及ぼさない。 3,この決定は... ...続きを見る

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2014/04/16 09:22
遺産分割と税務―お得な代償分割 と 早期換価
相続財産というのは、ある相続人にとっては、永年暮らしてきた生活の場であり、また、ある相続人にとっては、永年従事してきた仕事そのものでもあります。数字上は同じ相続財産でも、特定の相続人にとっては、単なる財産とは割り切れない場合があります。また夫婦の場合には、被相続人の財産と言うより、実質的には、夫婦の共有財産と言うべき場合が少なくありません。 こういう人達は、遺産を取得して数字上は担税力が増加したとしても、実質的には、それほど担税力が増加していないと考えられます。 そこで税法は、その相続財産を... ...続きを見る

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2014/03/20 11:24
全当事者の同意があっても遺産分割の対象にできないもの
遺産分割調停のスタートは、「何を分けるか」を決めることからスタートする。何を分けるかが決まらなければ、議論がすれ違うからである。合意ができれば、遺産の範囲を決める中間調書を作成する。 東京家裁では、遺産の範囲に関する中間調書は、どんなに遅くとも、3回目までに作成するように運用している。 弁護士の中には、どうしても、この点を理解できない方がおり、遺産の範囲は、誰が何を取得するかを決める中であわせて協議すると言って、譲らない弁護士がおり、協議が難航することがある。 ...続きを見る

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2014/03/05 17:05
不動産使用貸借権減価 「自用地理論」は、なぜ廃れたか
〔使用貸借とは?〕 「ただで使える」という権利を使用貸借と言います。「お金を支払って使う権利」は、賃貸借です。 ...続きを見る

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2014/02/18 13:43
遺産分割審判における不動産の現物分割の取り扱い
遺産分割では、現物分割が原則である。不動産においても、建前上は、現物分割が原則とされる。 しかし、これはかなりの弁護士が勘違いしているのだが、不動産の現物分割というのは、一筆の土地を物理的に分けることではない。A土地は相続人Aに、B土地は相続人Bに、それぞれ相続させるのが現物分割であり、遺産分割の原則形態としての現物分割とは、このような趣旨である。 ...続きを見る

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2014/02/05 13:36
「遺産の範囲」に関する遺産分割調停の進め方 使途不明金  隠し遺産の問題  分割対象にならない遺産
遺産分割調停が、他の調停と異なる点は、本来の遺産分割調停と当事者が遺産分割調停に求めるものとの間に、かなりのギャップがあることである。特にそれは、遺産分割調停で、どこまでを調停の対象にするかという点に端的に表れる。 ...続きを見る

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2013/12/19 15:56
具体的相続分と指定・法定相続分の関係を論理的に説明する
前回のブログで、具体的相続分のことを説明したら、かなりの反響があり、びっくりしました。今回は、「ともかく、実務は、そうなっているんだ」と決めつけず、司法試験の論文式試験みたいに理屈で説明します。 ...続きを見る

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2013/12/05 15:45
相続人が行方不明の場合のキライジベンサイ
キライジベンサイという言葉を知っている人は、弁護士を含めて少数だろう。弁護士でも、たいていの人は、この言葉を知らないはずだ。しかし、遺産分割では、このキライジベンサイという言葉は、結構、日常的に使われる用語である。 ...続きを見る

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2013/07/24 08:16
遺産分割の判決は事前に予測できるから、孫子の兵法を適用する
孫子の兵法に、「戦うべきと、戦わざるべきを知る者は勝つ。兵力に応じた戦いを出来る者は勝つ。」とあり、「優勢なら攻め、劣勢なら退く」ともあります。 ...続きを見る

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2013/06/13 08:26
遺産分割基準
遺産分割で一番揉めるのは、分割基準である。 ...続きを見る

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2013/03/25 08:41
年末にあたってその1 遺産分割協議をどう進めるか
本年も、あとわずかになりました。総括という意味で、今回は、遺産分割協議というものをどのように進めるのか、という基本的事項を説明したいと思います。というのは、最近、弁護士間で遺産分割協議を進行している事件を途中から受任したことがあり、その協議進行が、あきれるような内容だったので、ここで改めて基本的な説明したいと思います。 ...続きを見る

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2012/12/18 11:22
相続における「公平」は100人100様  どっちが正しい?
公平でない、不公平だ、これは、どの民事事件でも聞かれる言葉だが、遺産分割においては、日常的に聞かれる言葉である。 いくつかの例を挙げよう。 ...続きを見る

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2012/12/01 15:14
夫が死んだら、夫の親の家から出て行かなければならないの?出て行く必要はありません!!
親族間では、無償で親族の家に住むことが珍しくない。というか、普通は家賃をとらないだろう。 こういう関係を使用貸借というが、民法599条は、借り主が死亡したら、その使用貸借は終了すると定めている。 そうすると、例えば、夫が父親の所有する土地に家を建てて無償で土地を利用しているとき、夫が父親より早く死亡したら、残された家族は建物を撤去して、そこから立ち去らねばならないのだろうか? 例えば、夫が父親の所有する家に無償で住んでいるとき、夫が父親より早く死亡したら、残された家族は立ち去らねばならない... ...続きを見る

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2012/10/27 11:30
債務の相続は、やたらと複雑である。
可分債権も可分債務も、相続と同時に分割される。だから、遺産分割の余地はない。もっとも、分割債権は、遺言書があればそれに従うし、また、当事者の意思表示があれば、遺産分割の対象にすることができる。被相続人や相続人の意思で、柔軟に対応できる。 ところが可分債務は、そうはいかない。例えば、相続人が2人の子供A・Bだとして、いくら遺言書に、借金は、全部相続人Aが負担しろ、と記載してあっても、借金はAとBに、各2分の1ずつ相続される。 ...続きを見る

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2012/10/13 11:48
遺産分割案件で日常的に生じている弁護士過誤―葬儀費用
遺産相続法では、世間の常識とは異なる基準がある。そのため「普通の弁護士が普通に誤解している」ケースが少なくない。 例えば「預金が遺産分割の対象にならないこと」、「親の家業を助けたり親を介護しても、実は、ほとんど相続分に反映されないケースが多いこと」は、その一つの例である。このあたりを正確に認識している弁護士は、非常に少なく、誤解している弁護士のほうが普通であることは、前々回のブログで述べている。 ...続きを見る

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2012/09/20 08:30
遺産分割における弁護士のとんでもないアドバイス
遺産分割は、相続法にのっとって行われるが、相続法特有の独特の考え方があり、これをマスターしてない弁護士にあたると、とんでもないアドバイスがしばしば行われ、相談者が不測の損害を受けることが少なくない。 これほど、勘違いし、あるいはミスを繰り返す分野は、他にないのではないか。 ...続きを見る

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2012/09/01 16:22
遺産分割における弁護士の脱線行為
遺産分割は、審判でもないかぎり、当事者全員が協議して合意する必要がある。これは、家庭裁判所の調停でも、当事者間による遺産分割協議でも、同様である。 ところが、高齢化社会の進展に伴い、ときおり、相続人の中に、法律的な有利不利を判断できない相続人がいることがある。 この場合は、成年後見の申立をし、成年後見人を選任したうえで、遺産分割協議をすることになる。もっとも、他の相続人が後見人の時は利益相反関係になるから、特別代理人を選任する必要がある。 ...続きを見る

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2012/07/07 12:56
子ども達が母親のために相続を放棄すると、とんでもないことが起きる。
先日、ある相談者から、セカンドオピニオンを求められた。ネットで「相続のスペシャリスト」をうたっており、無料だというので、ある弁護士に相談したのだが、「スペシャリスト」とうたっているわりには、あまり詳しくなさそうなので、不安になって、当事務所を訪れたのだ。 事案の概要は、単純なもので、「父親が死亡した。子どもが3人いるが、母親は苦労したので、全部母親に相続させたい、どうしたらよいか」という典型的な相談だった。被相続人の両親はすでに死亡しているものの、兄弟姉妹がいるという。 で、その「相続のスペ... ...続きを見る

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2012/06/23 09:24
遺産分割では審判は終局的解決にならない
遺産分割調停では、不調即審判移行というわけではない。代理人の中には、ともかく主張するだけ主張して、早く審判に移行してくれと騒ぐ弁護士がいるが、審判に移るためには、調停で特定事項についての合意ができていないと審判には移れない。 養育費や婚姻費用・面会交流などは、「不調 即 審判」だが、遺産分割はそうはいかないのだ。 ...続きを見る

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2012/06/08 14:12
遺産相続はなぜ揉めるのか
遺産相続案件を多数扱っていると、相続人間の「欲と欲のぶつかり合い」には、ときおり困惑することすらあるし、ここまでやるか、とあきれる事もある。 しかも、最近の遺産相続の特徴は、以前なら被相続人の年齢世代の人達が、今は、相続人として、ぶつかり合うことである。50代後半から60代、70代の人たちが、今更、親族関係を犠牲にしてまで遺産争いをするのか、と思うこともある。 ...続きを見る

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2012/01/29 11:06
年末にあたって その1 遺産分割調停申立を有利にすすめるコツ
遺産相続の紛争の特徴は、単に遺産を分割するだけでなく、それに関連する紛争が多数セットになっていることだ。相続人か否か、相続された土地に相続人の一人が借地権を有しているのか、遺言書作成時に被相続人は遺言能力があったのか、等々、色々な問題が絡み合ってくる。その中でも、特に多いのが、被相続人遺産を管理していた相続人の一人が、生前被相続人の預金等を使い込んだのではないか、という問題である。 自分の経験から言わせると、遺産分割案件の3件に1件くらいは、必ずこの問題が登場する。 ...続きを見る

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2011/12/13 08:36
遺産分割調停は、そんなに時間がかかりません。但し、例外あり。
遺産分割調停事件の依頼を受けることが多いが、一番、多い質問が「解決までに、どれくらい時間がかかるか」ということである。 「遺産分割調停事件はすごく解決までに時間がかかる、5年、10年は当たり前」 という都市伝説が流れている。依頼者の中には「調停は時間がかかるから、協議でしてくれ」と言われる方もいる。 ...続きを見る

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2011/11/15 10:57
遺産相続に関する弁護士のホームページは やたらミスが多い
債務整理・過払い案件が急激に減少してきたせいで、交通事故と遺産相続分野に参入してくる弁護士が増えてきた。離婚問題が親子・家族の関係はいかにあるべきかという思想的な対立を含むのに対し、遺産分割も交通事故も、思想性は薄く、純粋に数字の世界だけに、債務整理業務から移行しやすいのだろう。 ただ、にわか専門家だけに、そのホームページの記述には、非常にミスが多い。 ...続きを見る

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2011/10/29 16:23
遺産分割における弁護士のとんでもないアドバイス
前回、離婚訴訟で、弁護士のとんでもないアドバイスを紹介したが、今回は、遺産分割での弁護士のとんでもないアドバイスを紹介しよう。 離婚では、相手を追い詰めて有利な条件を獲得しようとすると、とんでもないことになる、と述べた。裁判所の判断には、かなり情緒的な要素がからんでくるからだ。 これに対し、遺産分割では、やたら情緒的な問題は持ち出すべきではなく、ともかく、徹底的に数字だけと割り切る必要がある。 ...続きを見る

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2011/10/09 08:35
遺産分割でよくあるケース 「後妻(の子供)vs先妻の子供」「正妻の子供vs婚外子の子供」
遺産分割でよくあるパターンは、親の商売を継いだ相続人と、それ以外の相続人の対立である。これに次いで多いのが、後妻と先妻の子供達、あるいは後妻の子供達と先妻の子供達の対立である。 人は立場によって、まるで違って見えると2011年7月8日のブログで述べたが、同様なことが、このケースでも言える。 ...続きを見る

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2011/08/05 08:17
親の商売を継いだことを遺産分割でどう評価するか?
遺産分割でよくあるパターンは、親の商売を継いだ相続人と、それ以外の相続人の対立である。おそらく遺産分割事件では、一番、多いパターンだろう。 「立場が違うと、まるで違って見える」という図式がぴったりとあてはまるケースの一つである。 ...続きを見る

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2011/07/08 08:13
遺産分割では、話がつかないと、審判に移れません!!
遺産分割そのものの事件数が少ないので、遺産分割に詳しいとホームページで宣伝しながら、実は、ほとんど知らない弁護士が多い。 詳しいかどうかの目安は、ホームページの記事で、これを読むと一目瞭然だ。読んだ瞬間、「あ、こいつは素人だ」とわかるのは、「当事者間で協議できないときは審判に移ります」という記事。 「まず調停で話しあい、話がつかないときは、審判に移ります。」という記事は、いたることころに氾濫しているが、これは、100%嘘とは言わないけれど、ほとんど正解ではない。他の家事事件と異なり、あるレベ... ...続きを見る

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2011/06/15 08:05
今年1年の総決算その1 遺産分割について
新年を迎えたと思ったら、あっというまに12月で、街を歩くと、もうクリスマス商戦一色である。 このブログも、今年は、今回を含めてあと2回。来週は例年通り離婚原因について述べるので、今回は、総決算の意味も含めて遺産分割について述べたい。 ...続きを見る

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2010/12/14 08:48
遺産分割に関する弁護士の誤解−遺産の範囲を正確に理解しよう
遺産分割に関するトラブルは、日常的に起こるトラブルで、うちの事務所でも、遺産分割調停案件を、かなりの数、抱えている。統計をとったわけではないが、件数だけからすると、おそらく全国でもトップレベルだと自負している。 ...続きを見る

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2010/11/30 14:23
遺産分割調停が長期化する原因
遺産分割の調停を申し立てる際に、依頼者から、必ず言われるのが、「長期化しませんか?」という質問である。 確かに、東京家裁では、かつては「10年以上調停が続いた」とか、「あまりにも長期のため、途中で当事者が死亡した」とか、という話があった。 しかし、現在は、調停そのものをシステム化しているので、大体、1年程度で終了しているようである。 それでも、どうしても、長期化する遺産分割もある。 ...続きを見る

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2010/10/12 08:29
遺産分割における当事者の不満
遺産分割で一番揉めるのは、当事者から寄与の主張がなされた場合である。特別受益に関しては、不思議なことに、あまり揉めない。 「相続人OOは何もしなかった。親不孝者で、親はいつも嘆いていた。自分は、これだけ親に尽くした。なのに、なんで相続分が同じなんだ!!」というのが遺産分割で一番揉めるパターンだ。 ...続きを見る

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2010/06/29 06:56
調停の駆け引きのなれの果てー「調停を成さず」
調停の終了原因には、成立・不調・取下げのほかに、「調停を成さず」という裁判所の処分がある。ただ、この制度を知っている弁護士は、ほとんどいないだろう。 ...続きを見る

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2009/09/10 08:21
相続分がゼロになる場合
弁護士に遺産分割事件を依頼する場合、自分の取り分が法定相続分より少なくなることを予想して依頼する依頼者は、あまりいないだろう。ましてや、ゼロになってしまうケースなど考えても見ないだろう。 ...続きを見る

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2008/10/30 08:50
長男からの遺産分割
遺産分割でこじれるパターンは、大体、決まっていて、典型的なパターンの一つが、長男が父親とともに働いていて、被相続人の財産形成に寄与した場合である。こういう場合、長男は、自分が他の相続人と同じ相続分というのはおかしいのではないか、と考え、遺産分割が紛糾する。 あるいは。家業を手伝っていなくても、長男、あるいは長男の嫁が、生前、被相続人の世話をしてきた場合があり、こういう場合にも、やはり、均等相続ではおかしいと考える。 そこで、こういう場合、代理人の弁護士から「特別寄与」の主張がなされることもあ... ...続きを見る

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2008/05/23 08:16
遺産分割を知らない弁護士
遺産分割を受任していて、基本的知識に欠ける弁護士が非常に多いことには閉口する。 ...続きを見る

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2008/02/29 08:48

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