テーマ:特別寄与と特別受益

朝日新聞社から療養看護型特別寄与についてインタビューを受けました。

先日、朝日新聞社から療養看護型特別寄与について森代表弁護士と森元副代表弁護士がインタビューを受けました。 新聞にもネットにも掲載されていましたが、特にネットの方は、堂々とトップで掲載されていましたね。インタビューは記事の最後の方に掲載されており、ここは有料会員限定になっています(^^)。 タイトルは 「母の介護10年、相続で「評価…
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特別寄与を主張するには、5類型の内、どの寄与類型かを明確にする。

被相続人は、父。相続人は、長男と長女。長女は父を引き取り、父を何かと世話をしていた。遺産分割では、当初の代理人弁護士は、ただ単に寄与を主張しただけだが、調停委員会に相手にされず、「特別性がない」として一蹴された。代理人弁護士の言動に不安を感じた長女の弁護士は、弊所に相談。 本件は、相談を受ける限り、5類型の内、2類型の寄与行為を検…
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基本書に説明のない論点 超過特別受益者に対する相続分譲渡。

相続人は、長男、長女、次男。遺産は3000万円。ただし、「相続させる遺言」で、2000万円を長女は相続した。 本来、相続分は各3分の1であるが、長女は、遺言で3分の2の遺産を取得している(特別受益になる)ので長女は、超過特別受益者となり、具体的相続分はない。 残りの分割対象財産は1000万円であり、これを、長男と次男で各2分の1、つ…
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特別寄与  相続人以外の者の寄与と被相続人以外の者への寄与

特別寄与は、「相続人」の「被相続人」への寄与です。被相続人が財産を形成するのに特別な寄与がある場合に、その寄与分は遺産から取り除き、寄与者の固有取得分とし、残りを法定相続分で分けましょうという制度です。 このあたりは、かなり厳格に解されており、たとえば父の介護を一生懸命したけど、それが母の遺産分割で考慮されることはありません。 しか…
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療養看護型寄与分の認定その2 寄与分の認定方法

療養看護の必要性 まず療養看護型寄与が認定されるためには、療養看護の必要性を立証する必用がある。 理屈から言えば、病気とか障害があり、介護しなければ生活できなかったということ、他に介護する相続人がいなかったことを証明する必用がある。ただ単に認知症だったとか鬱病だったとか、そういう診断書を出して終了という弁護士さんが多いが、診断書だけ…
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療養看護型寄与分の認定その1 寄与分の計算式

特別受益が持ち戻し計算であり事実認定さえクリアできれば計算は比較的簡明なのに対し、特別寄与は、遺産の中に未精算のまま含まれている寄与分を抽出し数字に換算するというやっかいな作業がある。そのため、特別受益に較べて認定が難しい。 その中でも、この療養看護型寄与分が、一番、感情的対立に発展しやすい。ちなみに、一番、感情的対立になりにくいのが…
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家賃に見る特別寄与と特別受益の違い

Q1被相続人Aは、相続人Aに自己の所有する家屋を永年にわたり無償で居住させていた。この無償居住は、特別受益になるか Q2被相続人Aは、相続人Aの所有する家屋に無償で居住していた。この無償居住は特別寄与になるか A Q1は、相続人Aの特別受益にならず、Q2は、相続人Aの特別寄与になるのが原則である。 同じ無償居住が、特別寄与では…
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土地建物の無償使用と特別受益

Q1 相続人Aは、被相続人とともに被相続人の家で永年にわたり同居していた。相続人Bは、その無償で同居していたことが特別受益にあたると主張しているが、Bの主張は認められるか? Q2 上記の例で相続人Aが一人で被相続人所有家屋に無償で居住していた場合はどうか? Q3 相続人Aは、被相続人の土地の上に無償で建物を建てている。相続人Bは、そ…
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配偶者に対する贈与と持ち戻し免除の意思表示

特別受益があるときは、持ち戻し免除の意思表示が問題になることは、弁護士のどのホームページにも記載されている。持ち戻し免除が遺言等で明示されているときは問題にならないが、遺言書がなくとも、黙示の意思表示の存在を真剣に争ってくる当事者がいる。 ただ、実務感覚からすると、このもち戻し免除の意思表示が問題になることは、実は、あまりない。大…
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「婚姻のための費用」は特別受益になるか

民法第903条は、「共同相続人中に、被相続人から、婚姻 のため 贈与を受けた者があるときは、被相続人が相続開始の時において有した財産の価額にその贈与の価額を加えたものを相続財産とみなし、前三条の規定により算定した相続分の中からその遺贈又は贈与の価額を控除した残額をもってその者の相続分とする。」と定めています。 民法の条文に、「婚姻…
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法人成りをしていて家業従事型特別寄与が認定される場合

特別寄与には、いくつかの類型があるが、その一つに家業従事型特別寄与がある。民法904条の2Ⅰ項の「被相続人の事業に関する労務の提供」に該当する類型である。 遺産分割実務では、非常に多く主張される特別寄与の類型だが、たいていは、主張を聞いた瞬間に、「寄与は無理です」と回答してしまうことが多い。一番多く主張され、一番多くはじかれる基準であ…
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同じ行為でも、相続人の立場によって寄与になったりならなかったりする?

遺産分割実務で、世間の常識と実務の常識が一番異なるのが特別寄与です。世間は、親孝行に対する恩賞として特別寄与制度を考えています。しかし、家裁実務では、財産上の効果のない寄与は認めません。その寄与行為と遺産の増額との間の具体的な因果関係を問題にし、因果関係がある場合にのみ、特別寄与を認めます。 たとえば、 ①相続人の一人が被相続人の財…
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遺産分割で相続税申告書を提出し「遺産分割の範囲は決まっています」という弁護士

遺産分割の4大問題は、遺産の範囲の確定、使途不明金、特別受益、特別寄与です。このうち、実は、弁護士で「遺産分割の範囲の確定」が重要な問題だということを認識できている弁護士さんは、ほとんどおられません。「相続に強い」とうたっておられる弁護士さんのHPでも、遺産分割の範囲の問題を特に項目として取り上げているHPは、あまりないはずです。しかし…
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具体的相続分ゼロの相続人も、他の相続人の使途不明金を追及できるか

〔設例〕 被相続人が父。相続人は長男A、次男B。遺産は、500万円の不動産のみ。ただし、長男Aは、生前父から1000万円の贈与を受けており、1000万円の特別受益がある。一方、次男Bは、生前、父の口座から無断で500万円を引き出しており、500万円の使途不明金がある。 まずこのうち、当然に遺産分割の対象になるのは不動産のみであり…
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遺産の一部分割

〔遺産の一部分割〕 遺産分割は、本来、全遺産を同時に分割するのが理想だが、事情により、遺産の一部を先に分割することがままある。特に相続税の申告期限が迫っているときなど、遺産の一部を現金化し、それで相続税を納めることが多い。あるいは税の特例を受けるために、一部の遺産だけ特定の相続人が分割取得することもある。遺産性に争いがある、あるいは一…
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保険金受領と特別受益

〔設例〕 被相続人は父で、相続人はA・Bの二人の子供。被相続人は生命保険をかけていて、受取人は相続人A。金額は1000万円。相続財産は時価100万円の株式のみ。 こういう場合、相続人Aが取得した保険金は、特別受益になるだろうか。 〔遺留分〕 Aが受領した保険金が特別受益になるなら、その保険金は遺留分減殺請求の対象にできること…
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特別受益と特別寄与が同時に存在する場合の具体的相続分計算方法

〔特別受益者と寄与相続人が別人の場合〕 よくあるケースである。たとえば、遺産が1000万円、相続人はA・Bの二名。Aに400万円の特別受益があり、Bに200万円の特別寄与があるとしよう。法定相続分は、各2分の1である。 この場合、まず1000万円に200万円の特別受益を持ち戻し、特別寄与分を控除する。計算式としては、以下の通りとなる…
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遺産分割における遺産の評価はどうするか。

[評価合意の遺産分割での位置づけ] 遺産分割をしていると、評価が必ず問題になる。 遺産分割は、①前提問題(遺言の有効性、相続人の範囲等)につき争いがないことを確認し、②分けるべき遺産は何かを確定し(遺産の範囲合意)、その上で、③遺産の評価を合意する。 [二時点評価] 遺産の評価も、現実に遺産分割の手続きでは争いになることが多…
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先行相続における相続放棄は寄与にあたるか

原則として、あたらない。 父が被相続人、母と長男が相続人で、母が相続放棄をして長男に単独相続させた。しかし、その長男が死亡し、長男の妻と母が相続人となった時、母は、先にした相続放棄を寄与として主張できるか。 これは、遺産分割実務では、結構遭遇する問題である。 現在の家裁実務は、特別寄与にはあたらないという意見が通数である。…
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特別寄与に関する誤解

遺産は法定相続分または指定相続分で分割するのが原則だが、民法は、特定の相続人に、遺産について特別な寄与があるときは、これを分割に当たって考慮しなさい(民法904条の2)と定めている。 この特別寄与は、遺産分割4大問題の一つであるが、法律の考え方と世間の考えかたが一番異なっている問題でもある。遺産分割調停では、普段は温厚な相続人でさえ、…
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遺産分割が未了の場合の遺留分侵害額の計算

実務的には、結構、遭遇する問題です。 例えば、父母の二人の息子(長男A・次男B)がいて、まず父が死亡した。遺産は、1億円の不動産があるだけで、他に遺産はない。 遺産分割をしないまま、母も死亡した。母は、「全財産を長男に相続させる」という遺言を残していた。母の遺産は、父の未分割の相続財産以外には何もない。こういう単純なケースを考えてみ…
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どっちの勝利?

例1 具体的相続分vs相続分の指定・分割の指定 遺言で、「遺産のうち住居を、相続人Aに5分の3を、相続人Bに5分の2を相続させる」遺言がある場合、この割合は、特別寄与や特別受益による修正を受けるか。 [この遺言が相続分の指定と解される場合] この割合の指定を指定相続分と解すると、法定相続分同様、修正を受ける。 [この遺言が分…
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遺産分割では、何時の時点での遺産や特別受益の評価をするのか

遺産分割では、何時の時点での遺産や特別受益の評価をするのか これは、基本的な問題ですが、誤解されておられる弁護士さんが非常に多く、困惑することがしばしばあります。最近、ある遺産分割調停事件で、ある高齢の弁護士さんに何度説明しても、頑として受け入れられてもらえず、困惑しました。「俺が数年前に遺産分割をしたときは、そうではなかった。」 …
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遺産分割  今年1年を振り返って

最近の遺産分割調停では、弁護士が代理人として来ることが多いです。 ただ、遺産分割に関する体験に基づいた専門的知見がなく、書籍上の知識しかない弁護士が多く、今年1年も、遺産分割調停で、代理人として、理解できない弁護士に多数出会ってきました。しかも、その弁護士の中には、ネットで、「当事務所は遺産相続に強い!」とうたっている弁護士が少なくあ…
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親を金銭的に援助したら貸金か特別寄与か

[問題点] 生活力のない親に、子供の一人Aが何かと生活費を援助してきた。毎月10~20万円を送金してきた。その親が死亡したときは、累計で2000万円くらいになっている。一度も催促したことはないし、返済を受けたこともない。 こういうとき、子供Aは、相続手続きで、どのような主張をするか? 自分の経験から言わせると、多くの弁護士は、…
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遺留分減殺訴訟と遺産分割における「特別受益者」の違い

遺留分減殺と遺産分割は、外見的には似ているところがある。法定相続分を基準として遺産を分割するのが遺産分割、遺留分つまり法定相続分の半分を基準として遺産を分割するのが遺留分減殺。なんとなくそういうイメージがある。 そのため、専門家であるはずの弁護士が、遺留分減殺事件なのに、家裁に遺産分割調停を申し立てる例が後を絶たず、家裁を閉口させてい…
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親を介護した相続人を困惑させる療養看護型寄与認定の現実

[相続人の主張] 「自分が介護で大変な苦労したが、他の相続人は、何もしなかった。当然、取り分が多くてしかるべきではないか。それが世間の常識というものだろう。」「生前、被相続人は、この私に感謝してたし、介護しようとしないほかの相続人を怒っていた」 これは、遺産分割調停で日常的に繰り広げられる主張である。法律的には、このような主張を療養…
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遺産である土地建物を相続人の一人が占有している場合に、他の相続人は、明渡請求・使用料請求ができるか

被相続人が父親で相続人が子供A・B・Cの3人。 相続財産は家屋で、そのうち、子供Aは、父親と同居していた。あるいは、相続財産は土地で、子供Aは、その土地の上に家を建てて住んでいた。 こういうケースでは、子供Aは、対価を支払うことなく、土地や家屋の使用利益を独占してきたわけで、他の相続人からすると、A一人だけ甘い汁を吸っているという関…
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相続人を激怒させる家業従事型特別寄与

特別寄与は、使途不明金問題、遺産の範囲問題、特別受益問題と並んで、家裁を悩ます四大問題である。使途不明金、特別受益が「あいつだけ甘い汁を吸っていた」として、相続人が他の相続人を追求するという訴訟法的構造を持つのに対し、特別寄与は裁判所に対し「自分の貢献を認めてもらいたい」という非訴訟的構造を持つ。そのため、特別受益と異なり、特別寄与は、…
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超過特別受益者がいる場合の具体的相続分の算定

一部の相続人が、本来の相続分を超えて特別受益を受けていた場合、その他の相続人の相続分はどうなるか?これは、遺産分割実務の中で、時々生ずる問題である。今、自分が受任している遺産分割事件でも同様の問題がある案件が、いくつかある。 例えば、被相続人が夫A、相続人が妻B、子供C・D・Eである。この場合の相続分は、妻が2分の1,子供が各6分…
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