テーマ:離婚全般

今年1年を振り返って  心の障がいと夫婦親子問題

刑事事件では、被告人の責任能力に関して精神医学が問題になる。交通事故では後遺障害をめぐって整形外科的な知識が必要になる。これに対し、家事事件の処理については、なぜか、医学的な発想が取り入れられていない。夫婦親子問題の書籍をみても、この部分は全てスルーされている。 家事事件で心の障害が表面に出て来る唯一の場面は離婚原因で、770条1…
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広汎性発達障害と親権問題・児童虐待

広汎性発達障害は、男性に多いと言われていますが、女性にもいます。男性の場合は転職を繰り返すパターンが多いのですが、女性の場合は、子供への虐待という深刻な問題に発展します。 広汎性発達障害の特徴は、ひとつのことに集中してしまい、全体を見渡すことができないということです。 これが、社会性・対人関係の障害となって現れます。興味のあるものに…
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広汎性発達障害と離婚

広汎性発達障害とは、対人関係や社会性の獲得という集団生活を行う上での基本的な能力が欠けている障害です。平たくいえば、トラブルメーカー、クレーマー、周囲から孤立してしまう人達です。 この広汎性発達障害は、特定不能の広汎性発達障害、自閉症、アスペルガー症候群、レット症候群、小児期崩壊性障害の5つに分類されます。ただし、特定不能の広汎性発達…
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配偶者の妄想性人格障害と不倫疑惑

「配偶者が不倫している」という疑惑には、もっともだというものもありますが、中には?な疑惑もあります。(以下は、現実の相談を修正し、分離したり組み合わせて記載しています。したがって、実際の相談例と異なりますが、大体の状況はお分かりいただけると思います。) 疑惑例1 「配偶者が我が家の道路の真向いのアパートの男と不倫している。」 証拠…
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子の奪い合い  連れ去りを追認した事例と否定した事例

子の連れ去りは、毎月、何件か受任する事件である。子供や家族の一生がかかる問題であり、家事事件のなかでも、面会交流と並んで一番難しい分野である。 まず普段から子供を監護している母親が子供を連れ去ったとすると、家裁は、いわゆる連れ去りという認識はしていない。連れ去りの一つなんだという意見もあるが、家裁実務としては、普段から子供を監護し…
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家事事件を通してみた児童虐待

わが国の法制度で最大の欠点は、家庭内の弱者を保護する制度がないということである。親子問題でいえば、虐待する親から、虐待されている子供を速やかに救出できる制度がない。 わが国では、親自身に子供を「支配する対象」と捉える傾向があり、特に虐待親にその傾向が顕著である。 児童虐待の最大の問題点は、親に「虐待」の自覚がまるでない、というこ…
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面会交流阻害の原因

〔面会交流の難しさ〕 面会交流事件を多数扱っていると、この問題が単純に割り切れない、難問中の難問であることがわかる。 世間では、面会交流を認めるべきか否か、面会交流は権利か否かという単純な問題提起がされているが、現場を知らない人の意見であり、問題提起そのものが間違えている。 面会交流は認めるべきか否かではなく、どういう場合に、どの…
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不貞に準ずる行為は、賠償責任の対象にならないとする判例について

弊所副代表森元みのり弁護士のDVDでも、触れているが、離婚原因あるいは損害賠償請求原因としては、いわゆる性交を伴う男女の関係、つまり、不貞に限定されるわけではない。このあたりは、以下のDVDで、詳しく論じているので、興味のある方は、是非、ご購入ください。 ↓ https://www.legacy-cloud.net/ordin…
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面会交流に関する二つの見解

面会交流は、非監護親からは、「親が子供に会う権利だ」とする意見がある。同時に、監護親である母からは「産んだ母親が面会させるべきか決める権利があり、家裁は口を出すべきでない」という意見もある。 この正反対の考えは、実は、根っこは同じである。いずれも、親の子供に対する権利という側面を強調した考えである。 これは、わが国の伝統的な家族…
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離婚事件における慰謝料額の実情 9類型に分類する

本日、若手弁護士向けの教材として、弊所副代表弁護士森元みのりの「離婚慰謝料の相場観と弁護士実務の重要ポイント」がDVDで発売されました。以下のサイトをご覧ください。 https://www.legacy-cloud.net/ordinary_products/2390 以下は、その内容のダイジェスト版です。 〔慰謝料の9類…
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破産と養育費

弊所の取扱事件で一番多いのが親子・夫婦問題、そしてほぼ同数で遺産相続事件である。実は、この二つの分野に次いで多いのが企業の倒産・整理・再生である。 企業の倒産処理をしていると、資金繰りに追い込まれた代表者が養育費を滞納しているケースに結構遭遇する。 また夫婦親子事件を担当していると、別れた夫が、途中から滞納するようになり、ある日、弁…
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財産分与 2分の1ルールだけでは解決できないケース

財産分与は折半が原則であるが、例外もある。というのは、2分の1ルールは夫婦が対等の能力を有することを前提としているが、例えば卓越したスポーツ選手とか著名な実業家で、その能力により莫大な資産を築いたときは、この2分の1ルールは適用されない。これは、2分の1ルールの根拠から導きだされる例外である。 しかし、それ以外は、2分の1である。…
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嫡出否認規定とDNA鑑定その2

前回の続きです。 最高裁の判断は、3つの事案についてなされました。 〔札幌高裁ケース〕 ① 妻が不倫して他の男性の子供を産んだ。 ② 夫は、他の男性の子供だということを知っていたが、それでもがんばって父親として育てていた。 ③ しかし、妻は、夫を捨て、不倫相手のところに子供を連れて行った。 ④ 父親は、ものすごく子供をか…
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嫡出否認規定とDNA鑑定

〔嫡出子と非嫡出子〕 民法は、ちゃんと籍入れた夫婦の間の子供を嫡出子、そうでない子供を非嫡出子として、子供を二種類に分類しています。 この区別で、子供にどういう違いが生ずるかというと、ほとんどありません。かつては、相続分で違いがありましたが、両親が入籍していなかったというだけの理由で相続分が半分になるなんて、どう考えても、むちゃくち…
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離婚係争中の共有物分割請求の訴え

Q 夫Aと妻Bは、夫婦で居住用不動産を有している。夫Aは家を出て、妻Bは、その家で子供と住んでいる。家の持ち分は妻2対夫8である。離婚調停継続中で、財産分与協議中、夫Aから共有物分割請求の申立が東京地裁になされた。Aの主張は認められるか? A 認められない。 夫婦共有財産は、遺産分割と異なり、財産分与による精算をした後でなければでき…
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経済力のない男性は、家裁では保護されないという厳しい現実

離婚事件で、ときおり遭遇するのが「稼がない夫」である。これには、いくつかの種類がある。 第1は、働いているが稼げない夫である。写真家とか音楽家とか、選択した職業そのものが、低所得である場合もあるし、勤務先の給料が極めて低額だが能力や性格から転職もできない場合もある。 第2は、働けるが、プライドから働かない場合である。かつて一流企業に…
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年金分割の按分割合はなぜ一律0,5なのか

永年結婚していた夫婦が離婚すると、必ず、この年金分割が問題になる。まあ、普通は、0,5、つまり、夫婦で半分ずつと決まっているから、この按分割合が実務的に問題になることは、あまりない。しかし、ときおり、この割合を争ってくる弁護士がいる。 按分割合を争うケースというのは、大体において、夫側です。「老後頼りにするつもりでいた妻から離婚を…
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離婚と不貞に関する日本と欧米のギャップ

取引法と異なりグローバルスタンダードがない家族法の問題を扱っていると、欧米と日本とで「常識」がかなり異なることに当惑されることが多い。複数国にまたがる遺産分割などは、その「常識」がぶつかり合うため、お手上げ状態になる。不貞・離婚に対する認識も、その一例である。 〔不貞慰謝料〕 不貞そのものがケシカランことは、欧米も日本も一緒であ…
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離婚調停を有利にすすめるコツ

離婚に関するホームページを調べると、[離婚調停を有利にすすめるコツ]というテーマがわんさか出て来て、みんな、勝手に「ああだ、こうだ」と述べています。中には、「ウチの事務所だと他に頼むより離婚調停を有利に進められる」なんて、誇大広告じゃないかと思われるような宣伝文句もあるし、「自分は離婚調停の当事者になった経験がある、その経験から、有料で…
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再婚による面会交流の中断

円滑に行われていた面会交流が、中断する。実務では、しばしば遭遇するケースだが、その原因の一つが再婚である。 我が国の婚姻数のうち、約4分の1は再婚という統計があるそうで、今や再婚は、ふつうに行われている。我々が若い頃は、後家さんが再婚すると、「死んだ夫に失礼だ。貞操観念のない女だ」なんてまじめに非難する人もいたが、今は、そんな議論など…
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DV保護命令 重要ポイント17その2

その1からお読みください。 Q7 恋人と同棲していたが、別れたのち、暴力を受けた。DV保護命令を申し立てることができるか。 A7 できる場合とできない場合がある。 同棲中に暴力を受け、同棲解消後も暴力を受けたらDV保護命令は可能だが、同棲中に暴力はなく、解消後に暴力があった場合は対象にならない。接見禁止等の一般的な仮処分は可能…
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DV保護命令 重要ポイント17その1

Q1 被害者への子どもや親族への接見禁止命令を単独でできるか A1 できない。 あくまでも被害者本人への接見禁止を確保するために付随する制度として、被害者への子どもや親族への接見禁止命令が認められているにすぎないからである。電話等禁止命令も同様である。 なお、「子供への接見禁止命令」は子の連れ去りを防止するためのものであるから、す…
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家事事件 今年1年を振り返って

【遺産分割】 1,若手弁護士のレベル向上が著しい。 遺産分割調停や協議・審判では、今年1年は、若手弁護士が非常にしっかりと遺産分割のロジックを身につけ、遺産分割調停や協議・審判に臨んでいることに感心することが多かった。(ただし、全然理解できていない若手弁護士も多い)。 一方、一部の高齢弁護士は相変わらずである。一部の高齢弁護士は、…
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有責配偶者の離婚請求 未成熟子・経済力のない妻・別居期間約1年半でも離婚請求が認められたケース。

有責配偶者からの離婚が認められるには最高裁によれば以下の3要件が必要である。 ① 子供が成熟している ② 離婚しても相手を経済的に困窮させない ③ 相当長期の別居 ところが、家裁判決で、この3要件の一つも充足していないのに離婚を認めた判例がある(平成27年5月21日札幌家庭裁判所判決)。家裁の判決であり、今後のリーディングケ…
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被用者年金一元化に伴う年金分割に注意!

離婚、特に熟年離婚では、年金分割は必ず争点になる。争点になるといっても、結論は決まっており、あまり争う余地はないのだが、離婚請求される方(主に夫)は、この年金分割が一番堪えるので、何とか年金分割だけは、回避しようと、色々駆け引きをすることになる。 [被用者年金一元化] 年金分割は、離婚事件実務では、今や当たり前のように行われてい…
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面会交流事件は一番難しい

弁護士が扱う事件は多種多様で、簡単な事件もあればやたらと難しい事件もある。一番難度の高い事件は何かといわれると、個人的には、一番難しいのは、面会交流事件だと思っている。 「会うか会わないか、会うとしたら場所と回数を決めればよい」と割り切れば単純な事件だが、実際は、そうはいかない。難しい原因はいくつかある。 [難しさの原因1 弁護…
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「子どものために離婚しない」は本当か?

離婚相談をうけていて、しばしば、「別れたいが子供のために離婚できない」という発言を聞きます。 本当にそう思って発言している人もいれば、自分が離婚したくない気持ちを素直に表現できず、子供のせいにして離婚拒否しているケースもあります。 子どものためには離婚しない方がいいというのは、特に幼少期では、ある意味で真実です。 子供、特に幼…
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親が再婚した場合と面会交流の是非

[面会交流制限事由] 離婚した場合、子供には、経済的援助と精神的援助が必要になる。経済的援助は養育費であり、精神的援助は面会交流である。離婚先進国の欧米諸国では、この二つの援助は、子に対し非常に重要で、これを怠ることは子供に対する虐待であると広く認識されている。 我が国でも、面会交流は、禁止事由(DV、虐待)がない限り、原則として面…
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DV加害者の思考・行動は、驚くほど類似している。

うちの事務所では、DVの被害者からの相談も受けるし、加害者からの相談も受ける。その割合は半々である。被害者からの相談を受けると、「これは悲惨だ」と思う場合もあるし、「ただの夫婦喧嘩でDVなんて問題外」という場合もある。加害者からの相談も、「これは冤罪だ」と思う場合もあるし、冤罪だと言いながら典型的なDV加害者の場合もある。 以下は、典…
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離婚原因としての児童虐待

離婚事件の相談や依頼を受ける際、離婚原因として、配偶者の児童虐待をあげる例が多い。相手方配偶者が子供を虐待するから離婚したいという人、逆に、子供を虐待したとして離婚を求められている人、さまざまであるが、この10年ほどで急速に件数が増えたと思う。 その背景には、社会全体が子供自身の発達権を尊重するようになり、「子供は自らの力で育つもので…
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