テーマ:面会交流

DV事件に関する弁護過誤

DV事件は、暴力配偶者から依頼者を守るという、ある意味、単純な事件のように見える。しかし、この程度の認識だと、重大な弁護過誤をおかすことになる。 【被害者側から依頼を受けた場合】 弁護士は、DV事件を扱うには、何よりもその配偶者のパーソナリティを見極める必要がある。この見極めに応じて弁護活動をすることになる。 そのパーソナ…
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具体的に面会交流条項を決めても間接強制ができない場合

成長できない子供に対し、「いつまでもあると思うな、親と金」という言葉があるが、逆に子離れできない親に対し「いつまでも親が勝手に決められると思うな、面会交流・親権問題」と言うことができる。 親にとって、わが子はいつまでも「子供」で、子供の成長にあわせて、自分の子供に対する認識を変えていくのは難しい。しかし、子供はどんどん成長し、最初は、…
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両親の葛藤がある中での面会交流の円滑化を考える。

離婚・別居の最大の被害者は子供です。離婚はやむを得ないとはいえ、子供にとっては世界の崩壊に指摘する出来事で、子供に与える衝撃は大変なものがあります。面会交流は、この子供の受ける衝撃を最大限和らげるための方法で、子の福祉のために、子の権利として認められています。 衝撃1 喪失感と不安感の発生、自己肯定感の低下 第1に、両親の離婚・…
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面会交流と間接強制

面会交流については、最高裁が平成25年3月28日に、間接強制を認めたことから、最近は、調停でも、間接強制を意識した面会交流の取り決めがなされることが多い。 間接強制が認められるためには 1、面会交流の日時又は頻度 2、各回の面会交流の長さ 3、子の引き渡しの具体的方法 の3点が、一義的かつ具体的に定められていることが必要である…
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面会交流の勝負は時間と回数?

面会交流の主な争点は、「回数と時間」である。非監護親は、できるだけ多くの時間と回数の面会交流を求め、監護親は、逆に、できるだけ少ない回数と時間を主張し、子どもを間に挟んで互いにせめぎ合うというのが、家裁での典型的パターンだ。 ところで、面会交流の回数と時間は、多ければ多いほど子どもの福祉に資するのだろうか? もともと面会交流の目…
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審判だけでは解決できない子供の引き渡しの強制執行

親子問題で、親権・監護権がこちらに来た。しかし、相手は引き渡さない。こういう場合は、判決や審判に基づいて、動産執行の一態様として子供の引き渡しを求めることになる。 普通、動産執行というと、自動車等の「もの」が対象だし、目的も金銭回収。純粋にお金だけの問題。ところが、「子の引き渡し」は、対象が子供であり、目的は、金ではない。おそらく、執…
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「監護者の指定」に関する諸原則だけではにわかに解決しがたいケース

親権・監護権の帰属は、ある程度、場数を踏んでいると概ね予想できる場合が多い。 監護権・親権の帰属判断には、継続性の原則・母性優先の原則・子の意思の尊重原則・比較考量の原則・奪取の違法性等があり、多くは、この原則に従って判断する。この原則を適用して、それが一つの方向を向いているなら、判断は簡単である。 例えば、妻が子供を連れてDV夫か…
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これからの面会交流の「正義」の話をしよう

設例1 父親は、精神的に不安定な母親が子供を虐待しているとして子供を連れ去ったが、裁判所から子供を母親に引き渡すよう命じられ、以来、子供とは面会ができていない。 家庭裁判所に面会交流の調停を申し立てたが、母親は、一切拒否。裁判所は調査官に面会交流の可否を判断するために調査官を子供のいる家庭に派遣しようとしたが、母親はそれも拒否。母親…
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子の引き渡しの保全処分が認められる基準

別居中の夫婦間において、夫婦の一方が、他方のもとで事実上監護されていた子供を連れ去った場合、連れ去られた親は、子の引き渡しと監護者指定の審判を求めるとともに保全処分の申し立てをします。審判が出ても抗告されると確定せず、直ちに強制執行ができないからです。 しかし、いかなる場合にこの保全処分が認められるかは、いまいちはっきりしない。 こ…
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100日面会交流で親権変更の判決

昨年、話題になった「離れて暮らす親と子どもとの面会交流に積極的な父親に親権を認めた千葉家裁松戸支部判決」。結局、東京高裁でひっくりかえったけど、代理人弁護士が記者会見まで開いたものだから、すっかり話題になりましたね。 こういう判決って、これが初めてではなく、実は、ときどき、出ているんです。ただ、家裁の審判は非公開だし、担当弁護士も記者…
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家事事件を通してみた児童虐待

わが国の法制度で最大の欠点は、家庭内の弱者を保護する制度がないということである。親子問題でいえば、虐待する親から、虐待されている子供を速やかに救出できる制度がない。 わが国では、親自身に子供を「支配する対象」と捉える傾向があり、特に虐待親にその傾向が顕著である。 児童虐待の最大の問題点は、親に「虐待」の自覚がまるでない、というこ…
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面会交流阻害の原因

〔面会交流の難しさ〕 面会交流事件を多数扱っていると、この問題が単純に割り切れない、難問中の難問であることがわかる。 世間では、面会交流を認めるべきか否か、面会交流は権利か否かという単純な問題提起がされているが、現場を知らない人の意見であり、問題提起そのものが間違えている。 面会交流は認めるべきか否かではなく、どういう場合に、どの…
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面会交流に関する二つの見解

面会交流は、非監護親からは、「親が子供に会う権利だ」とする意見がある。同時に、監護親である母からは「産んだ母親が面会させるべきか決める権利があり、家裁は口を出すべきでない」という意見もある。 この正反対の考えは、実は、根っこは同じである。いずれも、親の子供に対する権利という側面を強調した考えである。 これは、わが国の伝統的な家族…
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再婚による面会交流の中断

円滑に行われていた面会交流が、中断する。実務では、しばしば遭遇するケースだが、その原因の一つが再婚である。 我が国の婚姻数のうち、約4分の1は再婚という統計があるそうで、今や再婚は、ふつうに行われている。我々が若い頃は、後家さんが再婚すると、「死んだ夫に失礼だ。貞操観念のない女だ」なんてまじめに非難する人もいたが、今は、そんな議論など…
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面会交流事件は一番難しい

弁護士が扱う事件は多種多様で、簡単な事件もあればやたらと難しい事件もある。一番難度の高い事件は何かといわれると、個人的には、一番難しいのは、面会交流事件だと思っている。 「会うか会わないか、会うとしたら場所と回数を決めればよい」と割り切れば単純な事件だが、実際は、そうはいかない。難しい原因はいくつかある。 [難しさの原因1 弁護…
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「子どものために離婚しない」は本当か?

離婚相談をうけていて、しばしば、「別れたいが子供のために離婚できない」という発言を聞きます。 本当にそう思って発言している人もいれば、自分が離婚したくない気持ちを素直に表現できず、子供のせいにして離婚拒否しているケースもあります。 子どものためには離婚しない方がいいというのは、特に幼少期では、ある意味で真実です。 子供、特に幼…
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親が再婚した場合と面会交流の是非

[面会交流制限事由] 離婚した場合、子供には、経済的援助と精神的援助が必要になる。経済的援助は養育費であり、精神的援助は面会交流である。離婚先進国の欧米諸国では、この二つの援助は、子に対し非常に重要で、これを怠ることは子供に対する虐待であると広く認識されている。 我が国でも、面会交流は、禁止事由(DV、虐待)がない限り、原則として面…
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子の拒絶は面会交流拒否の理由になるか?弁護士の責任

監護親が面会交流を拒否する理由として一番多いのが、「子供が会いたがっていない」という理由である。 ただ、家庭裁判所は、監護親が、いくら子供が面会を拒否しているといっても、それをそのまま、素直にはうけとらない。多くのケースで、子供は、監護親の影響を受けて拒否しているからである。 子どもは、監護親の動向には非常に敏感で、監護親が非監…
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家庭裁判所は、面会交流における「子の福祉」をどのように考えているか?DVケースで

面会交流を求める側も、拒否する側も、大義名分に使われるのが、「子の福祉」である。子どもと会うことが子の福祉にかなう、いや、会わせるとかえって子の福祉に反する。面会交流で対立する当事者が、ともに「子の福祉」を理由にする。 これは、「子の福祉」という概念が非常に曖昧だからだ。 こういう曖昧な概念だけに、面会交流を希望する者も、拒否し…
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夫婦親子問題に解決に必要な知識とは  1年を振り返って

もうすぐ1年が終わります。 今年も、離婚事件や親子問題の難しさを痛感した1年でした。 以前、大量生産型債務整理事件処理で名を馳せた某弁護士が、その著作のなかで、「離婚事件は単純だ、離婚原因、親権、財産分与、慰謝料、面会、この5点のポイントをマニュアルに従って事務員が事情聴取し、それ以外の人生相談みたいな部分は意味がないので取り上げな…
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面会交流と間接強制に関する家裁の考え方

最高裁は、面会交流と間接強制について、以下の原則を示していることは、従前のブログで述べた通りであり、それは、概略以下の通りである。 http://mori-law-office-blog.at.webry.info/201408/article_4.html [第1原則] 面会交流の調停条項としては、できるだけ当事者の協議・協力に…
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家事事件とDSM―5  消えた「アスペルガー・広汎性発達障害」概念

面会交流や親子問題では、精神医学の基礎知識が欠かせない。弁護士は、法律論の勝敗だけで考えず、その行為が、子供の心にどういう影響を与えるのか、どうするのが、その子の発達に一番役立つかという観点から事件処理をしなければならない。そのためには、交通事故で弁護士に整形外科的知識が必要になるのと同じように、夫婦親子問題では、精神医学・児童心理・児…
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面会交流の間接強制を認めた最高裁判例とそれ以降の家裁実務その1

間接強制は従来の実務では認められており、それを前提として、平成25年1月1日施行の家事法では、すでに面会交流を履行命令(290条)の対象から外している。そして、最高裁は、平成25年3月28日、調停条項に基づく面会交流について間接強制の可能性に関する判断を示し、従来の実務を容認した。 最高裁は、当日、3つの判決をしており、この3つの…
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妻がアスペルガーの場合、面会交流をかたくなに拒否する

今、離婚事件で当事者が一番感情的になりやすいのが面会交流である。特に父親は、親権を奪われたうえに、子供とも会えないとなると、それは父親として生きることの否定そのものにつながるから、何が何でも子供との面会交流は実現したいと思うのは、人間として、当然の感情である。 面会交流の求めに対し、母の反応は多様で、母のほうが面会交流に積極的な場…
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面会交流に適さない非同居親 特に父親について  家裁の見極め基準

面会交流は親の権利だと思っておられる方がいますが、現在のところ、面会交流は子供の権利であり、非同居親は、反射的効果として、子供に会えるにすぎない、というのか家裁実務家の共通認識です。 面会交流を認めるかどうかの基準は一つです。 「面会交流を認めることが、子の最善の利益にかなうか」 この一点のみです。 たとえば、DV加害者…
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家裁では、面会交流に際し、子の意思をどのように把握しているか

民事事件、刑事事件が減少しているのに対し、家事事件が増加している。増加している家事事件の中でも、面会交流の調停申立件数の増加が顕著である。平成11年を基準にすると、父からの申立は5倍以上、母からの申立は約3倍に増えている。 子の年齢から見ると3~7歳が多く、回数は月一回が多い。 現在、東京家庭裁判所は、面会交流の申立があると、全…
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面会交流を強制するのはプラスかマイナスか

家事事件で、この数年で激変したのは、面会交流を巡るトラブルである。 親権・監護権は、とられてしまったが、面会交流だけは、できるだけ多く実現したい。これが面会交流を求める非親権親の考えである。逆に、親権者は、この面会交流をできるだけ制限しようとする。 ここから、離婚に継ぐ、第二ラウンドとでもいうべき紛争が勃発する。 日本が199…
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面会交流は、なぜ子供に有益か 再考してみる。

現在の裁判所は、面会交流にかなり積極的である。一昔前は、夫婦間の対立が激しいときは面会させないという基本スタンスで、仮に調停条項に定めても、面会交流が実現しないということが珍しくなかった。しかし、男性も育児に積極的に関わる一方で、女性も、出産しても仕事を続けるのがあたり前になった現在、育児は共同分担が普通になっている。 ところが育児は…
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「家庭内別居」・「円滑にいかない面会交流」は、子供にどのような影響を与えるか?

家庭内別居という、日本独特の用語がある。 一つの家に同居しながら、夫婦が互いの交流を絶っている状態を指す用語である。 別居せず家庭内別居を続ける理由は、さまざまで、別居するほどではないが夫婦としての交流をするのは嫌だというレベルから、本当は別居したいのだが、経済的理由から別居できないというレベルまでさまざまである。 このレベルの程…
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「子供の意思」とは何か?

「子供の意思」は、家事事件では、たえず問題になる。親権者・監護者を誰にするか、面会交流を認めるか、認めるとしたらどの程度か?これらの決定にあたっては、「子供の意思」が最大のキーポイントだし、当事者も「子供の意思」を最大の理由として主張してくる場合が多い。 家事事件手続き法でも、子供の意思を最大限尊重することとし、子供代理人制度までつく…
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