テーマ:離婚原因その1

裁判官で離婚原因有無の判断が異なるのは、何を重視するかの違い

民法は、裁判で離婚できる離婚原因として、以下の5つを規定しています。 1号 不貞行為   2号 悪意の遺棄    3号 3年以上の生死不明    4号 強度の精神病    5号 そのほか婚姻を継続しがたい重大な事由 しかし、現在は、離婚原因は、第5号の「婚姻を継続しがたい重大な事由」のみで、1~4号は、5号の例示にすぎな…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

経済力のない男性は、家裁では保護されないという厳しい現実

離婚事件で、ときおり遭遇するのが「稼がない夫」である。これには、いくつかの種類がある。 第1は、働いているが稼げない夫である。写真家とか音楽家とか、選択した職業そのものが、低所得である場合もあるし、勤務先の給料が極めて低額だが能力や性格から転職もできない場合もある。 第2は、働けるが、プライドから働かない場合である。かつて一流企業に…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

離婚原因は5つ。それとも1つ?

配偶者が離婚を拒否していても、法定の離婚原因があれば、判決で離婚できます。その離婚原因は、民法770条1項に書いてあります。 1号が不貞行為 2号が悪意の遺棄 3号が3年以上生死不明 4号が強度の精神病 5号が婚姻生活を継続し難い重大な事由 まあ、これは、どのホームページにも書いてあることですから、みなさん、ご存知だと思いま…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

裁判上の離婚原因  「性格の不一致による離婚」「人格障害」を例として

最近は、離婚に関する弁護士のホームページが氾濫し、しかも、内容に似たりよったり。利用者の方も、ホームページで弁護士を選ぼうにも、どの弁護士にするか、判断できないのではないでしょうか。弁護士の場合は、医師のように専門分野に関する厳格な規制がないので、ほとんど離婚訴訟や調停の経験がなくとも、あるいは弁護士になったばかりの人でも「得意」とか「…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

離婚事件における裁判所の基本的価値―「弱者保護」に反すると悲惨な結果になる

離婚事件の特徴は、互いが相手の人格を非難しあうことだ。それぞれが、自分の価値観で相手を非難しあうので、際限がない。特に金銭感覚と教育観、これはもう人によって千差万別で、宵越しの金をもたない人もいるし、トイレの水を流すのを節約する人もいる。名門私立小学校の「お受験」に精を出す人もいれば、北海道の原野に家族で引っ越そうという人もいる。 こ…
トラックバック:0
コメント:3

続きを読むread more

年末にあたってその2  離婚原因

このブログが、本年最後のブログになります。最後は、毎年、恒例ですが、離婚原因について述べたいと思います。 離婚できるか、離婚させられてしまうか、これが家事事件の中で最大の問題であり、最大の難問です。 どういう場合に離婚できるかについては民法814条に規定がありますが、実務では、その1項何号に該当するか直接の争点になることは少なく…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

年末にあたって その2 離婚原因の多面性―性格の不一致は離婚原因になるか

うちの事務所で、一番多い相談は、やはり、これで離婚できるか、離婚させられるか、という相談である。 性生活がないとか、家の中が汚いとか、仕事ばかりで家を顧みないとか、育児がなってないとか、大体、不満の原因は類型化している。当事者からすると、育児放棄だとか、モラルハラスメントだ、精神的DVだと主張するが、多くは、夫婦間の考え方・性格の違い…
トラックバック:0
コメント:3

続きを読むread more

なぜ配偶者が家出したのか、理解できない

「家に帰ると配偶者(たいていは妻)が、子供とともにいなくなっている」というケースは、離婚事件では、よくある。離婚紛争に至る経緯は、むしろ、このパターンが一番多い。 夫が、「ああ、やっぱり出て行ったのか」と思うケースは少数で、たいていは、びっくりする。つまり、なぜ、出て行ったのか理解できないのである。 このケースで、逆に家出した妻…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

進化する家庭観から取り残される夫達―どういう夫が離婚請求されるのか

離婚事件で一番多い例が、妻が子供を連れて別居し、離婚と生活費の支払いを求め、調停を起こすパターンである。 夫は考える。 「まるで理解できない離婚原因で、別居を余儀なくされ、その一方で離婚まで生活費を払わされ、子供にもろくに面会できない。調停、訴訟と進行するプロセスで、自分がどんどん追いつめられていく。依頼している弁護士も、中立の調停…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

離婚原因の多面性その2―性格の不一致と別居期間

多くの離婚事件の離婚原因は、性格の不一致です。当事者からすると、精神的虐待とか言葉の暴力とか、色々主張されますが、事情を聞いてみると、考え方の違いから紛争となり、その過程で大声を出したり、口をきかなくなったり、夕飯を作らなくなったりするというケースがほとんどです。こういう場合は、当事者の方からすると納得できないかもしれませんが、裁判所サ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

離婚原因の多面性その1―不貞した配偶者のケース

不貞をした配偶者は、離婚請求できない。これは、皆さんが、誰でも、ご存知です。まあ、正確に言えば、離婚請求そのものはできるけど、裁判所では、離婚請求を棄却する、ということになるでしょう。 ただし、婚姻関係破綻後に不貞した場合は、離婚できる。これも、皆さん、だいたい、知っておられます。 言い換えれば、婚姻関係が破綻していない状態で、不貞…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

破綻とは?

家族法では、破綻という言葉が、しばしば登場する。一番多いのが、離婚原因としての「破綻」だが、有責配偶者になるか否かでも、「破綻」という言葉が、使用される。 夫婦関係が破綻すれば、離婚できる。つまり、破綻という概念は、離婚原因として機能している。 また、夫婦関係が破綻したあとで、配偶者以外の異性と親しい関係になっても、賠償責任は負…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

今年1年の総決算その2 離婚原因について

このブログも、これで、今年最後である。次回は年明けであるが、例年、仕事納めだと思っていると、あっという間に仕事始めになる。年末年始の休暇は、夏季休暇やGWと異なり、やたらとやることが多いからだろう。 さて、うちの事務所で一番多い相談は、何と言っても、「離婚できるか」「離婚されてしまうか」という相談である。 離婚訴訟で提出された訴…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

配偶者の精神病を理由とする離婚請求

配偶者の一方に何らかの精神疾患がある場合、それを理由として離婚できるか? これは、性格の不一致を理由とする離婚に次いで多い相談である。相談者の配偶者が精神疾患の場合と、相談者自身が精神疾患の場合がある。 外科的な障害の場合は、なかなか離婚は認められない。 たとえば、「配偶者が寝たきりになったのでしんどい、離婚したい」という訴訟…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

離婚に発展する世代間の思想の違い

色々な年齢層から離婚相談を受けるが、やはり、世代間の考え方の違い、男女間の考え方の違いというものが離婚の主な原因となっているケースが多い。 戦後日本は、急速な経済発展を遂げるとともに、家族はどうあるべきか、夫婦はどうあるべきか、という思想も急激に変化してきた。 終戦の当初は、教育現場でしかで男女平等が実践されていなかった。社会は…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

離婚と「うつ」

現在、うつ病が社会に蔓延しているが、家事事件でも当事者の一方がうつ、あるいは双方ともうつ、というケースが非常に多くなっている。 ただ、「うつ」という概念自体が曖昧で、しかも、症状そのものも人によってさまざまだ。 「うつ」は、離婚事件で、次の二つのパターンで問題になる。 1、 配偶者が「うつ」になり、仕事もしない、家事もしない、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

離婚原因  どういう場合に離婚できるのか?

今年も、あとわずかです。年をとると、1年が早くなって、ついこの前、正月を迎えたばかりのような気がします。 現在、当事務所は、家事関連案件を、常時、300件以上抱えており、また、1年間では、その数倍の相談を受けました。 日本国中を見回しても、これだけの件数を扱っている事務所は、ほとんど例がないでしょう。 さて、今日は年末なので、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

家庭が崩壊する原因

色々離婚相談を受ける中で、家庭が崩壊する原因として一番多いのが性格の不一致だが、性格の不一致の中で一番多いのが、「経済観念の違い」である。 これは、特に若年夫婦から中年夫婦の相談に多い。(熟年離婚になると、ダブルスタンダード(男女平等に関する学校と社会の基準の違い)を原因とする離婚相談が多い。) これは、妻側からは、経済的DVと…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

最近の離婚相場―低額化する慰藉料と容易化する離婚

この10年間の離婚をめぐる家裁実務の変化は「激変」という言葉がぴったりする。 ひと言で言うなら「低額化する慰藉料と容易化する離婚」と言えるだろう。10年前の判例はもちろん、5,6年前の判例も参考にならないことが多い。 まず慰藉料については、かつては500万円が事実上の上限となり、時折、特殊事案でこれを突破するというのが相場だ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

妻からの離婚請求をどうやって回避するか?

妻が夫に離婚請求するケースは、大きく分けて二つある。 [夫に経済力がない場合] 一つは、そもそも夫に経済的な力がない場合、つまり、世間で言う「カイショナシ」の場合である。稼げるのに趣味道楽にうつつを抜かす人、稼ぎたくても、仕事がない人、病気で働けない人、どちらも、離婚をつきつけられることが多い。 まれには、こういう夫でも、自分…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

熟年離婚のキーワード「精神的虐待」「言葉の暴力」「経済的虐待」

団塊の世代が定年を迎えた後、突然、妻から離婚を突きつけられるケースが非常に多い。勿論、中には、浮気やギャンブル等、永年の放蕩の結果という自業自得みたいなケースもあるが、多くは、「思い当たる節が全くない」というケースである。 夫の方は、定年退職したら夫婦でのんびりと温泉旅行なんて考えていたが、実は、妻は、その日を待って離婚を突然突きつけ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

離婚原因について

これが本年最後のブログになる。 昨年も、年末最後のブログに、離婚原因を書いたので、今回も、これについて触れてみたい。 最近の相談者には、離婚原因について、よく研究して来られる方が多い。弁護士さんは、こう言うけど、こういう判例がある、とか、他の事務所でこういうことを聞いてきたとか、なかなか勉強されておられると感心する。 ただ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

夫婦の気持ちのすれ違いー孤立する夫

離婚相談は、ある意味、半分人生相談的要素があり、離婚したくない配偶者の悩み、どうしても離婚したい配偶者の葛藤、それぞれの心の悩み相談という例が多い。 ただ、こういう相談を通じて感ずるのは、「強い妻・弱い夫」という現実だ。 このブログで何度も書いているが、配偶者から離婚を突き付けられた場合、妻は経済問題を理由に離婚拒否をするケース…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

離婚を求められる男性の特徴

現在は、女性から離婚を求めるケースが圧倒的に多い。 常時200件以上の離婚案件を抱えている当事務所では、毎日、かなりの数の相談者が来るが、離婚を求められる男性には、いくつかのパターンがある。 もちろん、全員が、このパターンに当て嵌まるわけではなく、あまりにも妻が身勝手だというケースもかなりある。 しかし、「パターン」に当て嵌ま…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

妻に戻ってもらいたい

1、配偶者から離婚請求されているにもかかわらず、これを拒否する場合、その真意が男性と女性では対照的なケースが多い。 女性の場合、多くは経済的理由である。「もう夫には未練はない。しかし、別れたら明日からの生活の目処が立たない、だから離婚できない。」 こういう理由に対しては、裁判所は、概して好意的である。 2、男性が離婚を…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

配偶者が家を出た場合

配偶者が家を出たら、残された配偶者は、どのような行動をとるか? 世間一般では、「いつまでも夫にすがる妻」と、「逃げた女房に未練はないと啖呵を切る夫」というイメージを抱くだろう。私が弁護士になった頃は、そうだった。 しかし、現在は、正反対だ。 現実は、「いつまでも妻にすがる夫」と、「逃げた夫に未練はないと啖呵を切る妻」というパタ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

離婚の意思

離婚意思は、よく勘違いされている言葉である。世間一般の用語では、名実ともに夫婦関係を解消する意思ということになろう。 しかし、家事実務では、離婚意思とは離婚届を出す意思である。現実に同居関係を解消する意思は必要ない。 これは、学者から批判されているが、家裁実務では一貫した考えだ。 よくトラブルになり訴訟となるのが、 「借金を…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

離婚理由について

年末で、今年は、おそらくこれが最後の更新になるので、皆さんが一番、関心の高い離婚原因について話してみよう。 離婚問題で、当事者が一番関心を持つのは、「どういう行為があると離婚できるか」ということだろう。 離婚原因は、最終的には、全て5号の「婚姻を継続しがたい事由」に収斂されるというのが家裁実務だから、離婚原因というのは、「婚…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more