テーマ:離婚原因その2 有責配偶者・性格の不一致

離婚親子問題は「心の問題」を意識しないと弁護過誤になる。

離婚親子問題にあまり経験のない弁護士には「離婚親子問題なんか問題がパターン化されていて、それほど高度な専門性はいらない」という認識をしておられる方がいます。 ある程度、経験を積んでいると、非常に難しい問題があり、一筋縄ではいかないということがわかるのですが、そういう認識を持つレベルに達している弁護士は、必ずしも多くなく、そのため、弁護…
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裁判官で離婚原因有無の判断が異なるのは、何を重視するかの違い

民法は、裁判で離婚できる離婚原因として、以下の5つを規定しています。 1号 不貞行為   2号 悪意の遺棄    3号 3年以上の生死不明    4号 強度の精神病    5号 そのほか婚姻を継続しがたい重大な事由 しかし、現在は、離婚原因は、第5号の「婚姻を継続しがたい重大な事由」のみで、1~4号は、5号の例示にすぎな…
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経済力のない男性は、家裁では保護されないという厳しい現実

離婚事件で、ときおり遭遇するのが「稼がない夫」である。これには、いくつかの種類がある。 第1は、働いているが稼げない夫である。写真家とか音楽家とか、選択した職業そのものが、低所得である場合もあるし、勤務先の給料が極めて低額だが能力や性格から転職もできない場合もある。 第2は、働けるが、プライドから働かない場合である。かつて一流企業に…
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離婚と不貞に関する日本と欧米のギャップ

取引法と異なりグローバルスタンダードがない家族法の問題を扱っていると、欧米と日本とで「常識」がかなり異なることに当惑されることが多い。複数国にまたがる遺産分割などは、その「常識」がぶつかり合うため、お手上げ状態になる。不貞・離婚に対する認識も、その一例である。 〔不貞慰謝料〕 不貞そのものがケシカランことは、欧米も日本も一緒であ…
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有責配偶者の離婚請求 未成熟子・経済力のない妻・別居期間約1年半でも離婚請求が認められたケース。

有責配偶者からの離婚が認められるには最高裁によれば以下の3要件が必要である。 ① 子供が成熟している ② 離婚しても相手を経済的に困窮させない ③ 相当長期の別居 ところが、家裁判決で、この3要件の一つも充足していないのに離婚を認めた判例がある(平成27年5月21日札幌家庭裁判所判決)。家裁の判決であり、今後のリーディングケ…
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離婚原因としての相当期間の別居

ときおり、 離婚というのは、本来は、相手方に何らかの落ち度がなければ離婚できない。 落ち度がない場合は、相当期間の別居が必要になる。 と誤解している弁護士に出くわす。それも、かなり多い。 以下の説例で考えてみよう。 「夫Aと妻Bは、結婚式を挙げ入籍して同居した。しかし、妻Bは、夫Aの行動に不信感を抱き、わずか4日で家を…
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婚姻関係破綻前の不貞があっても離婚請求、離婚に伴う不貞慰謝料が否定される場合 

東京家庭裁判所の裁判官が、平成24年4月から平成25年12月までの203件の離婚事件判決を分析し、最近の慰謝料の動向を分析してくださいました。最近、その分析のレポートを拝読できました。今日は、その話です。 離婚に際し、慰謝料を求める場合、二つの請求原因があります。一つは、不貞行為とか暴力とか、個々の不法行為を理由として慰謝料を請求…
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短期の別居でも、有責配偶者からの離婚請求が認められるケース

不倫した配偶者からの離婚が認められるには、 ① 夫婦間に未成熟子がいない。 ② 離婚を認めても経済的に配偶者を困窮させない ③ 相当長期の別居 という3要件を充足しなければならないというのが、最高裁の示した判断であり、実務でも、この基準にしたがって判断されている。 この3要件のうち、①②は、弱者保護の原則である。離婚を認め…
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有責配偶者でも、離婚請求はそれなりに認められる

ちまたのホームページや書籍では、不貞した人からの離婚請求は、およそ不可能という類の記述に溢れている。あまり経験のない弁護士が、実務家向けの書籍などを見て、そう書いているのだろうが、これは間違いである。自分の扱った事件でも、有責配偶者からの離婚請求が認められた例は、多くはないが、それなりにある。 婚姻関係が完全に破綻した後に不貞した…
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「離婚原因としての性格の不一致」で一番多いのは金銭管理に関する見解の違い

離婚原因で一番多いのが性格の不一致である。要するに考え方や価値観が違うと言うことで、双方が、相手の考え方は間違えていると主張するパターンである。 全然異なる環境で育ってきた夫婦だけに考え方・価値観が違うのは当然で、まあ、大体の夫婦は、当初は衝突しながら、しだいに収まるところに収まるものである。 しかし、どうしても、収まりきれない価値…
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離婚原因の多面性その2―性格の不一致と別居期間

多くの離婚事件の離婚原因は、性格の不一致です。当事者からすると、精神的虐待とか言葉の暴力とか、色々主張されますが、事情を聞いてみると、考え方の違いから紛争となり、その過程で大声を出したり、口をきかなくなったり、夕飯を作らなくなったりするというケースがほとんどです。こういう場合は、当事者の方からすると納得できないかもしれませんが、裁判所サ…
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離婚原因の多面性その1―不貞した配偶者のケース

不貞をした配偶者は、離婚請求できない。これは、皆さんが、誰でも、ご存知です。まあ、正確に言えば、離婚請求そのものはできるけど、裁判所では、離婚請求を棄却する、ということになるでしょう。 ただし、婚姻関係破綻後に不貞した場合は、離婚できる。これも、皆さん、だいたい、知っておられます。 言い換えれば、婚姻関係が破綻していない状態で、不貞…
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破綻とは?

家族法では、破綻という言葉が、しばしば登場する。一番多いのが、離婚原因としての「破綻」だが、有責配偶者になるか否かでも、「破綻」という言葉が、使用される。 夫婦関係が破綻すれば、離婚できる。つまり、破綻という概念は、離婚原因として機能している。 また、夫婦関係が破綻したあとで、配偶者以外の異性と親しい関係になっても、賠償責任は負…
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不貞の立証

慰藉料相談で一番多いのが、どの程度証拠を集めれば、不貞を立証できるかである。 これについては、結構、誤解が多い。多くの誤解は、そのものズバリでなければ不貞は立証できない、というものである。弁護士さんの主張にも、「親しい関係は認めるが、最後の一線は越えていない」という主張が、時折、登場する。 不貞の相談でも、 「確かに親しく交際した…
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不貞と親権  どうしたら親権を取れるか?

「不貞をした配偶者は親権を獲得できるか」という相談は、結構、多い。 不貞をしたかどうかは、配偶者として失格かどうかという問題であって、親として失格かどうかとは何の関係もない問題であるから、不貞をしたって、親権は取得できる。 ただ、世間的には、親としての評価と、配偶者としての評価とは一体のものと考えられ、不貞=親失格と考えられているよ…
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有責配偶者の不貞では、婚姻関係は破綻しない?

有責配偶者の典型例が不貞行為をした配偶者である。通常、不貞行為をすれば、客観的には婚姻関係は破綻したことになる。 しかし、有責配偶者から離婚請求をした場合は、通常は請求が棄却される。そこから、「有責配偶者は、不貞行為があっても婚姻関係は破綻しない」という都市伝説が生まれることになる。 時々弁護士の主張にも、「原告は有責配偶者であるか…
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有責配偶者からの婚姻費用分担請求

婚姻費用は、特段の事情がない限り、算定表に基づいて行う。これは、今は、誰でも、知っていることで、うちの事務所に相談に来るお客さんも、たいてい、この算定表の存在を知っている。 今、家裁実務で問題になっているのは、この「特段の事情」に該当するのはどういうケースかということと、「特段の事情」に該当した場合は、どう計算するかということだ。 …
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東京高裁平成20年5月14日判決の分析―裁判の結論は、最後は、裁判官の価値観?

有責配偶者に離婚請求では、別居期間の目安は原則10年と言われる。ところが、不貞等明白な有責性がないにもかかわらず、有責性を認め、かつ、15年別居し、子供が成人しているにもかかわらず、なお、離婚請求を棄却したのが、東京高裁平成20年5月14日判決である。ところが、家裁段階では、離婚請求を認めている。 この二つの判決を分けたものは、何だろ…
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有責配偶者でも離婚請求が認められる場合

不貞とか暴力行為で、自ら家庭を破壊した有責配偶者は離婚請求できない。これは、現在の裁判所の見解である。 もっとも、夫婦関係が「破綻」した後に不貞があったなら、その不貞が家庭を破綻させたわけではないから、離婚請求できる。これも、また、現在の裁判所の見解である。 ここから、よく訴訟で登場するのが、「不貞をした。不貞の時、同居もし…
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熟年離婚と性別役割分業

熟年離婚が急増中である。 熟年離婚とは、結婚して同居期間が20年以上に及ぶ夫婦の離婚を言う。 この熟年離婚は、30年前の6倍である。20年未満の離婚が1,7倍であることを考えると、その急増ぶりは突出している。 この世代の特徴は、学校では、先進的な男女平等を教えられながら、現実には家父長的な家庭で生きて来たことである。女性たちは…
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[有責配偶者からの離婚請求]案件で裁判所が重視するもの

家庭裁判月報平成21年5月第61巻No5によると、東京高裁平20・5・14は、  夫が有責配偶者であるが  別居期間は15年に及び  2、3人の子供達も成人している ケースで、 離婚を認めた原審を破棄し、離婚請求を棄却しています。 最高裁への上告受理申立も受理されなかったようです。 本件は、有責配偶者と言っても、夫に不…
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破綻前に不貞した有責配偶者からの離婚請求が認められた例 その1

自ら不貞をして婚姻関係を破綻させた者は、離婚請求できない。 しかし、婚姻関係が破綻した後に不貞行為をした場合、その不貞によって婚姻関係を破綻させたわけではないので、離婚請求できる。 これは、現在の確立した家裁実務である。 ところが、破綻してない状態で不貞行をしながら、なお離婚を認めた判決が、数日前に言い渡された。まだ裁判所の公…
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熟年離婚増加の原因  多様な生き方と性格の不一致

数多くの離婚相談を通じて、感ずることは、人は、本当に多様な生き方があり、配偶者も、それを理解することは難しいということである。 こういう多様な生き方に対する認識の違いは、いわゆる「性格の不一致」と言われるものだが、当事者の立場に立つと、理解できない生き方・否定されるべき生き方と、どうしても見えるらしい。 おそらく、調停委員も、裁判官…
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有責配偶者からの離婚請求その2

有責配偶者から離婚請求があった場合、認められるケースとそうでないケースがある。 過去の判例で注目されるのは、東京高裁平14年6月26日判決である。 これは、別居6年で有責配偶者からの離婚を認めている。 双方とも収入があり、子供がおらず、しかも、双方が独立して互いに干渉しない、という、夫婦生活をおくってきたケースである。 ただ…
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有責配偶者からの離婚請求

事務所で受ける相談で多いのが、「不倫したけど、離婚したい」という相談である。また「不倫した配偶者から離婚請求された」という相談も、同様に多い。 この件で有名なのは、昭和62年9月2日の最高裁大法廷判決である。うちの事務所に相談に来る人は、この判例をすでに知っている人が多い。 この最高裁判決は、 「有責配偶者だからといって、…
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有責配偶者からの離婚請求

不貞をした配偶者は、どの程度別居したら離婚を認められるか? よくある質問であるが、質問自体が意味をなさない。 最高裁の判例では、別居8年で離婚を認めた例もあるし、11年で認めなかった例もある。離婚を認めるかどうかは、算数の問題ではないのだ。 有責配偶者からの離婚請求が認められるのは、端的にいえば、本来、信義則上、離婚が認められ…
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不貞と離婚

不貞と離婚は、弁護士が直面する問題の中でも、かなりやっかいな部類に属する。 婚姻関係が破綻しても、不貞があれば有責配偶者だから離婚請求できないというのが一般的な意見だ。 しかし、有責配偶者として離婚請求が棄却されるためには、その不貞によって婚姻関係が破綻したことが必要だ。 逆に言えば、それ以外の場合、つまり不貞はあったものの、それ…
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家庭裁判所に期待するものー不倫裁判とDVを例にして

原告も被告も、申立人も相手方も、ほとんどの人が何かを「期待」して、裁判所の門をくぐるだろう。 不倫を例にして言うと、不倫をされた側は、「裁判所は、私の屈辱感を理解し、あの人に正義の鉄槌をくだすだろう」と裁判所に期待する。 逆に、不倫をした側は「裁判所は、不倫に走らざるを得なかった私の心の苦しみを理解し、私を苦しめた配偶者に正義の鉄槌…
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性格の不一致と離婚

離婚請求のほとんどは、性格の不一致で、これについては、「相当期間の別居」がなければならないと言うのが家裁実務の取り扱いだった。しかし、この1年ほどで、急速に流れが変わって来ているように感ずる。 ウチの事務所は、離婚事件が非常に多く、絶えず50件以上の案件を抱えている。そこで、あちこちの裁判所での情報が入るのだが、「離婚することで不利益…
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夫が働いてきた給与を管理するのは妻か夫か?

夫が働いてきた給与を管理するのは妻か夫か? これは、離婚トラブルの原因として、かなり多いのです。 「夫が私に必要な生活費のみを渡し、給与明細は結婚してから一度も見ていない。我が家の財産がどうなっているのか、さっぱり分からない。私を家政婦としか考えていない、ひどい夫だ、離婚して慰藉料を請求したい。」 こういう相談は結構あります。 …
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